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ヤクルト高津監督 野村克也氏の教えに自分流のアレンジを加えて大成功

NEWSポストセブン / 2021年10月27日 16時5分

名将・野村克也氏から「ID野球」の薫陶を受けた高津臣吾監督(1995年2月撮影/時事通信フォト)

 10月26日に6年ぶり8度目となるセ・リーグ制覇を果たしたヤクルトスワローズ。投打がガッチリかみ合い、ベンチでは若手もベテランも声を張り上げる。今年のヤクルトには1990年代の黄金期が再来したような熱気があった。チームを率いる高津臣吾監督(52)は、名将・野村克也氏から「ID野球」の薫陶を受けた“野村チルドレン”。快進撃に導いた「師の教え」とは──。(前編〈ヤクルト高津監督 野村克也氏から受け継いだ「勝ちにこだわる姿勢」〉から続く)

ボヤく野村、叱らぬ高津

 高津氏と野村氏には、関係者が「正反対」と口を揃える一面もある。それが「選手との接し方」である。野村氏の育て方は、

「三流は無視、二流は称賛、一流は非難する」

 というもの。それは、二流までは褒めれば伸びるが、一流は褒めても図に乗るだけだから、的確な批判や非難をして発奮させなくてはならないということだ。一方の高津氏はヤクルトの二軍監督だった2019年2月、『週刊ポスト』の取材(2月8日号)にこう断言している。

〈一番気をつけているのは「野球に関しては叱らない」ということです。叱って学んでくれればいいと思いがちですが、失敗から成功へ導くためには、何がダメだったのかを説明して、選手からも意見を聞くことで、本人が納得して次のプレーに準備できるほうがいい〉

 押しも押されもせぬ主力投手として、野村ヤクルトを支えた川崎憲次郎氏が指摘する。

「ノムさんは理詰めできましたが、ボヤきも多かった。一方の高津監督は選手時代からフレンドリーで、ガミガミ怒ることはしません。元々性格が明るい人だし、ベテランと若手を差別しないタイプなので、選手の輪の中に入ってみんなと同等に接しているはずです。

 一方、グラウンドで理不尽なことが起きれば、選手を守るために激高します。その姿を見た選手たちは、監督は自分たちの味方だと発奮するはずです。特にいまの若い選手にとって、理想の監督ではないでしょうか」

 野村監督時代にヤクルトで活躍した「ギャオス内藤」こと内藤尚行氏も「高津監督は選手の懐に入るのがうまい」と語る。

「ノムさんは選手との間に一線を引いたけど、高津監督は選手の兄貴分のような存在で、選手と一緒に騒いでバカになれるし、相手をうまくイジることができます。盛り上がる雰囲気を上手に作れることが、いまのチーム作りにも生きています。12球団で最も“監督ヅラ”をしない監督だから、選手もそんな指揮官のために頑張れるんじゃないかな。その点はカリスマ性のあった野村監督とは正反対です」(内藤氏)

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