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風間杜夫、日活ロマンポルノを振り返る「ギャラはかなり助かりました」

NEWSポストセブン / 2021年11月26日 19時15分

1979年までに日活ロマンポルノ16本に出演した風間杜夫

 今年で50周年を迎える日活ロマンポルノ。俳優・風間杜夫はかつて女子高生も熱狂させた常連俳優だった。風間が「青春時代」を振り返る。【前後編の前編】

 * * *
 1971年、22歳で仲間と劇団を立ち上げ、宣材写真をいろいろな所に配っていたら、翌1972年にロマンポルノから声が掛かったんです。『艶説女侠伝 お万乱れ肌』(監督/藤井克彦、主演/サリー・メイ)という作品です。「ロマンとついているけどポルノだしなあ」と思いましたが、濡れ場のない役だったのでやってみました。子役時代に東映に出ていたので、久し振りに映画の現場を楽しめましたね。

 ちなみに、その作品での役名が「風間良吉」で、日活の事務スタッフの人が北杜夫さんのファン。それで「芸名は風間杜夫でどう?」と提案され、以来“風間杜夫”なんです。

 1本出たら次から次へとオファーがきて、結局1979年までに16本に出演しました。特に1973年は9本です。

 2本目に撮影した『昼下りの情事 古都曼陀羅』(監督/小沼勝、主演/山科ゆり)で初めて濡れ場を体験しました。京都が舞台の文芸の香り漂う作品で、有名な神社やお寺の境内で許可も取らずにゲリラ的に撮影しました。大量の石塔がある所や墓場でも山科さんと絡みましたよ。

 どの作品もアフレコなので、濡れ場の撮影では監督がカメラを覗きながら「次、右のオッパイ吸って……はい、下がって太股を上げて」と指示します。映倫規制がまだ厳しい時代で、「両脚を開いた股の間に体が入る構図はダメ」、「前貼りが見えないように腰をもうちょっとこっちに向けろ」と指示され、僕らはその通りに体を動かす。映画になると濡れ場ですけど、現場は体操です(笑)。

 息遣いでお客さんを興奮させるためアフレコでは男も大袈裟に声を出します。ハア、ハアと息を吐き続けるのでよく酸欠状態になり、目眩がしましたよ(笑)。

 7、8本目に出た『女教師 私生活』(監督/田中登、主演/梢ひとみ)は、コンテストで入賞したシナリオを映画化したもので、事前にスポーツ新聞で記事になりました。まだ結婚前だったうちの女房がそれを見て「あなたの名前も出ている!」ってすごく喜びましたよ。女房は僕の映画は観ませんでしたけど、出ることに反対はしませんでしたね。

 親父は当時新東宝でピンク映画のブッキングの仕事もしていたくせに「ロマンポルノなんてやめろ」と反対し、お袋は逆に「やるなら一生懸命やりなさい」と応援してくれました。舞台の仲間からは「お前、芝居が上手だな。ホントにヤッてるみたいだ」と褒められました。

 ギャラは1本目が5万円、2本目以降は20万円。つまり濡れ場手当が15万円ですね(笑)。当時、大卒初任給が5、6万円の時代ですから、かなり助かりました。

(後編につづく)

【プロフィール】
風間杜夫(かざま・もりお)/1949年4月26日生まれ、東京都出身。今年俳優生活50周年。2020年度菊田一夫演劇賞大賞受賞。落語の高座も務める。ドラマ『日本沈没一希望の人一』出演中。芸能界随一の雀士としても知られる。

※週刊ポスト2021年12月3日号

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