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学校教育だけでは不十分? 親子で学ぶ性教育「出張ワークショップ」の現場

NEWSポストセブン / 2021年11月30日 16時15分

性の仕組みに関するワークショップではどのようなことが教えられているのか

 生理ナプキンに初めて触れた小学3年生の男の子と女の子が、「テープでベタベタする!」「模様がかわいい!」と声を弾ませる。

「それではテーブルの上のパンツから好きなものを一枚選んで付けてみよう」

 その言葉を合図に子供たちはパンツに手を伸ばし、羽根のテープに苦戦しつつもどうにか完成……。10人ほどの子供が、代表者(世話役)となる親の自宅の一室に集まって行なわれるこのやりとりは、「性教育ワークショップ」の一場面だ。

 学校教育での性教育が十分ではないという問題意識を持つ人が担い手となり、体験型講座や家庭での出張授業などを開く動きが、少しずつ広がっている。

 2018年から企業主催のイベントなどでからだや性の仕組みに関するワークショップを開催している「アクロストン」は、夫婦であるみさとさんとたかおさんが運営している。2人の本業は医師(産業医と病理医)で、週末を中心に年に20回ほど、全国各地に足を運ぶ。ワークショップは子供たちが楽しんで学べるように、シールブックやモールなど手芸用の材料、毛糸を使った“工作”が中心だ。

「図画工作の要素を取り入れることで、子供たちがより深く性について考え、理解できるように工夫しています。

 例えば、突然“精巣”や“精子”という言葉を使っても子供たちはなかなか理解するのが難しい。精巣を描いた台紙に、精子に見立てた毛糸を貼り付けて遊びながら学ぶことで、子供たちの積極的な姿勢を引き出せます」(みさとさん)

 ワークショップは親子で参加するため、疑問に思ったことを子供が親に直接尋ねる場面も見られるという。

「セックスの話をしたとき、小学4年生の女の子がガバッて後ろを向いて、『私もこうやって生まれたの?』ってお母さんに聞いたんです。お母さんは落ち着いて、『そう。だからあなたが今ここにいるんじゃない』って答えてくれた。空気が和みました」(同前)

正解はひとつじゃない

 性教育ワークショップ「SEIJUKU(生塾)」を主宰する久保直子さんは、「性の正しい知識を身につけることが、自分を大切にし、身を守ることに繋がる」と話す。

「小学4年生のとき、人気のない道で突然後ろから男性にスカートをめくられたんです。恐怖心だけではなく、自分がされたことの意味が分からず混乱してしまいました。親に相談しようと思っても、なんて説明していいのかも分からなかった」(久保さん)

 同じような経験を子供たちにはさせたくない。タブー視される性問題を大人も子供も取り組むべきではないか。そんな思いで立ち上げた「SEIJUKU」では、参加者同士の対話を重視する。

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