ハイサワーの3代目美人社長「酒免許」取得の大変さに驚いた

NEWSポストセブン / 2013年2月21日 16時0分

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ハイサワーで100年企業を目指す博水社の田中秀子社長

 博水社と聞いて飲料メーカーと即答できる人は少ないかもしれないが、「わ・る・な・ら・ハイサワー」のCMが流れればピンと来るはず。1980年に焼酎を加えてサワーを作る“割り材”を発売。これまで全29種類、約15億本ものハイサワーを販売してきた。

 そして、創業から85年を迎えた今年、割る必要のない缶チューハイ『ハイサワー缶 レモンチューハイ』でアルコール市場に初参入した。満を持してというよりも、なぜ今までお酒を出さなかったのかが不思議なくらいだ。博水社3代目の美人社長、田中秀子さんに缶チューハイ誕生までの秘話を語ってもらった。

* * *
――そもそも「ハイサワー」自体をお酒だと勘違いしている人が多い。

田中:「ハイサワーを1本飲んでも全然酔わないぞ!」なんてクレームは、いまだにあります。博水社は私の祖父が品川で創業したラムネの製造販売業がルーツ。れっきとした清涼飲料水メーカーでした。でも、お酒メーカーだと思われるのは仕方のないことですよね。外でハイサワーを注文すれば、飲み屋のママさんが作ってお酒として出てくるわけですから。

――アルコール入りハイサワーを出してほしいという要望は根強かったのでは?

田中:はい。特にアウトドアでお酒を飲むような場合、キャンプや花見に出掛けるのに、大きなボトルのハイサワーと焼酎、コップやかき混ぜるマドラーまで持参するのは荷物になりますからね。氷を買うのも大変ですし。

――では、缶チューハイの発売は長年の悲願だった。

田中:缶チューハイは巨大なビールメーカーもひしめく大手市場です。私の中では戦艦大和が大手さんだとすれば、ウチは公園に浮かぶ小舟ほどの存在。そんな中でチューハイを出しても、店頭には並べてもらえないし、飲んでもらえないという気持ちが強かったんです。だから、正式に発売しようと動き出したのは、昨年からです。

――それでも、勝負に打って出ようと決めた。

田中:大手さんの缶チューハイは、レモンがだめならブドウ、キウイ、桃……と次々にフレーバーを変えて販売できますが、ウチは小規模な会社なので企業体力はないし、広告宣伝費も多くかけられません。まずは、いちばん自信のある王道のレモン1品だけ。しかも、販売エリアも関東限定からコツコツ売っていこうと決めました。本当は目黒(博水社の本社所在地)限定にしたかったくらいなんです(笑い)。

 新商品発表会でも新聞記者さんからこんな質問がありました。「田中さんね、大手がやっている商品と同じものを作って、勝算があると思いますか?」って。もちろん大手さんと肩を並べて戦おうなんて思っていませんし、そもそも勝てるはずがありません。

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