ドミニカ人のフランコ「俺は野球漬け生活を望み日本行った」

NEWSポストセブン / 2013年4月1日 7時0分

 フリオ・フランコ氏は1995、1998年にロッテでプレーしたドミニカ人選手だが、第3回WBCで優勝を果たした祖国に多大な影響を与えた選手の一人だ。

 49歳までMLBで現役を続け、数々の最年長記録を持つ彼は、ドミニカ野球界の“生ける伝説”。そのフランコは、ウィンターリーグやドミニカにある広島カープアカデミーによく足を運んでは、若い選手にこう説いているという。
 
「日本人はハードトレーニングにも弱音をはかず、目標を達成するために淡々と練習を繰り返す。先を見据えているから、長時間の練習にも目標を持って臨める。それが規律、勤勉というものだ。ドミニカ人も見習わなければならない」
 
 メジャーで1991年に首位打者を獲得するなど超一流選手だった彼の発言が、若手に与えた影響は計り知れない。フランコが続ける。
 
「俺が日本に行った理由は、野球漬けの生活を送りたかったからだ。何かを上達したければ、24時間それに思考を注ぐべきだ。上手くなるには、毎日プレーするしかない。毎日プレーしたければ、日本人のように建設的に考えなければ不可能なんだ」
 
 来日前から武士道の精神に心酔していたフランコは、日本野球の理論的なトレーニング、練習への姿勢、魚や野菜中心のヘルシーな食事に多大な影響を受けた。それこそが、49歳まで現役を続けることができた理由だという。
 
「それに日本の野球には相手を敬う心がある。それが“侍スピリッツ”だ。甲子園球場の雰囲気は実にスピリチュアルで、『ベストを尽くさねば』と感じさせられた。それは勝ち負けより大切なことなんだ」
 
 日本人よりも日本の「心」を知る偉大な先人のアドバイスが、選手の意識を変え、ドミニカに栄冠をもたらしたのかもしれない。フランコはWBCで3連覇を逃し、落胆する侍ジャパンに、こうメッセージを寄せた。
 
「日本人はとても賢く、環境に適応することに長けている。昔からそうやって日本人野手も投手も進歩を遂げてきたじゃないか。もっと自分たちの野球に誇りを強く持つべきだ!」

※週刊ポスト2013年4月12日号

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