就活うつ きまじめな人はなりやすい。親のプレッシャー例も

NEWSポストセブン / 2013年4月14日 16時0分

「一次面接で落とされまくっちゃって。ちゃんと自己分析もして自己PRも用意したのに。自分を否定されたような気持ちになって。最近、夜もあまり眠れなくて、いつも気分がおちてます」(メーカー志望・男性)

 大学生の就職活動はまだまだ始まったばかりだが、内定が得られない学生から早くもこんな声が聞こえ始めてきた。「眠れない」「わけもなく不安で、気持ちにちっとも余裕がない」「朝がつらくて家を出る気にならない」そう感じたら、“就活うつ”の前兆かもしれない。

「就職活動がうまくいかずになるうつ病、いわゆる“就活うつ”になるケースは近年、増えてきたといわれています」

 そう話すのは、東京えびすさまクリニックの精神科医・山登敬之さんだ。

 NPO法人「POSSE」が2010年に学生約600人を対象に行った調査によると、就活経験者の7人に1人が就活うつ状態になっているという。就職活動氷河期といわれる時代。何十社受けても内定を得られない学生のケースは珍しくない。しかし、それが何度も続くと必要以上に落ち込んでしまい、うつ状態に陥り、なかには自殺してしまう深刻なケースも報告されている。そもそも、どうして就活うつになってしまうのか?

「面接をいくら受けても不採用続き、届くのはいわゆる『お祈りメール』(不採用通知メール)ばかり。そんな経験を重ねるうちに、自分が社会から必要とされていないと感じてしまうようです。それに、なにがなんでも正社員にならないと未来がない!ぐらいに思っている。そんなことあるはずないんですけど。もともときまじめな性格のうえ、人生の経験も少ないから、深刻に考えすぎてしまうのではないでしょうか」(山登さん)

 そして、親との関係で、うつ病になる学生もいる。

「大学までは親の期待に応えて、エリートコースを進んできたつもりでした。でも就職活動はなかなかうまくいかなくて…。親に“どうだった?”とその日あった面接のできを聞かれるだけで、嫌だった」(2年前に就活していた24才女性)

「家を出ると、母親から“頑張ってね”って声をかけられるのが苦痛で。期待に応えなきゃいけないのがプレッシャーだった」(1年前に就活していた23才女性)

 最近では、親が子供の就職活動に首を突っ込むケースも増えているが、そうした親の期待が大きな負担になってしまう学生もいるようだ。

「子供の頃から親の期待に添うように頑張ってきた人が、これ以上もう頑張れない…とばかりに、うつにはまっていく。うつ病に限らず、若い人の摂食障害やひきこもりには、このパターンがよく見られます。とくに、抑圧的、支配的な母親の呪縛から逃れられず苦しんでいる娘は多い。そういう親のもとをどうやったら逃げ出せるか、就活を機に考えてみるのも悪くないかもしれません。これから先の長い人生を考えたら、そちらのほうがよっぽど重要な問題でしょう」(山登さん)

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