地震研究者 関東、中部、関西の地震活動活発化の可能性指摘

NEWSポストセブン / 2013年5月2日 16時1分

 全国各地で地震がたて続けに起こっている。4月13日の早朝、兵庫県・淡路島を震度6弱の地震が襲った。この地震では、半壊や一部損壊の被害を受けた住宅は兵庫県内だけでも4207棟にのぼり、兵庫や大阪など5府県で重傷8人を含む33人の負傷者を出した。

 全国で震度6弱以上の揺れを観測したのは、2011年4月に福島県中通りで起きたマグニチュード(M)6.4の地震以来だ。1995年の阪神・淡路大震災の恐怖をよみがえらせた今回の地震の震源は、当時の震源地から南に30kmほど離れたところにあり、これまで知られてこなかった“未知の断層”。列島に緊張が走る中、さらに、各地で“不気味な揺れ”が頻発。

 14日に福島県で震度4、関東地方で震度3の地震を観測したほか、17日夕方には、東京都・三宅島で震度5強の地震が発生し、わずか3時間後には、宮城県沖を震源とする地震で、石巻市などで震度5弱の揺れ。

 そのうえ20日には中国・四川省でM7.0の巨大地震が発生。四川では2008年にも死者8万7000人などの被害を出した地震が発生しており、この時はわずか1か月後に日本の東北地方でもM7.2の地震が発生、460人を超す死傷者を出した。中国と日本の地震に相関関係があるかどうかはわからないが、なんとも不気味な符合ではある。東北大学災害科学国際研究所教授・遠田晋次さんは、「日本列島は地震の活発期に入っている」と指摘する。

「東日本大震災のようなM9クラスの巨大地震が起きると地中で断層の動きが誘発されるという報告があります。今、各地で起きている地震に直接関係があるかどうかはまだわかりませんが、日本列島は活発期に入っていると思われます。

 日本はそもそも活断層が多く、現在わかっているだけでも約2000あります。淡路島の地震を引き起こしたような“未知の断層”を含めると、その何倍にも達する可能性があります。いつ、どこで巨大地震が起きてもおかしくはない状況なのです」

 地震には、「海溝型」と「内陸直下型」の2種類がある。地球を覆うプレートとプレートの境界で生じる「海溝型」の地震は、震源が沖合であることが多いため、大津波が発生する危険性が高い。一方、活断層のズレで生じる「内陸直下型」は、震源が地表から10~15kmと浅く、突き上げるような強い揺れによって、家屋の倒壊などの被害が懸念される。いずれにせよ、命にかかわる甚大な被害をもたらすことには変わりはない。

「M7以上の大きな地震が起こる確率が高い注意すべき地域は、日本各地にいくつもあります。私は特に、関東、中部、関西などで、今後、地震活動が活発になるのではないかと見ています」(遠田さん)

※女性セブン2013年5月9・16日号

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