大ヒットのベジップス 100種類から素揚げに最適タマネギ採用

NEWSポストセブン / 2013年5月19日 7時0分

 玉ねぎを食べすぎて、サラダなどに入っていれば品種を当てられるまでになった。

 カラリと揚げる技術の開発にも四苦八苦した。「べたっと水っぽくなってしまって廃棄処分、なんてこともしばしばでした」

 3~4年は試行錯誤の連続でなかなかうまくいかなかった。社内では「幻の商品か」と囁かれた。追いつめられた柚木氏。ふと顕微鏡を覗き、タマネギの細胞壁を観察してみた。 「そこからやっと、水分を抜く処理の方法が見えてきたんです」

 特殊な製法とフライ加工の新技術を駆使し、いよいよ「玉ねぎの素揚げ」が完成した。味付けは、じゃがいもに塩を使っているのみ。玉ねぎやかぼちゃなどは“素材そのまま”だ。

「ベジップスの製法は競合他社にも簡単には真似できないはずです」

 良い商品を開発したからといって、すぐ売れるわけではない。コンビニでテスト販売を開始したが、反響は今ひとつ。ところが、販売チャンネルをスーパーに変えたとたん、火がついた。50代女性が熱烈な支持を寄せたのだ。ベジップスの鉱脈が見えてきた。

 2012年10月に全国販売を開始すると、テレビでタレントが「素揚げの玉ねぎが旨い」とコメントし注文が殺到。一時販売休止に追い込まれたほど。それ以後、野菜の素揚げのストレートなおいしさとカロリー抑えめの健康志向がウケて、浸透していった。

「当初は年間2000万円しかなかった売り上げが、2012年は32億円にまで伸びました。5年後に100億円突破を目指しています」

 社をあげてポテト系に匹敵する新ジャンルに育てていくという。

※SAPIO2013年6月号

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