洗濯機、白黒テレビ、冷蔵庫の“三種の神器”はどう進化したか

NEWSポストセブン / 2013年5月18日 16時1分

 1950 年代後半、洗濯機、白黒テレビ、冷蔵庫の家電3製品は“三種の神器”と呼ばれた。1960 年代になると広く家庭でも使われるようになったが、それから50年、この3製品はどのように進化してきたのか?

 洗濯機は、アメリカの「攪拌式」、ヨーロッパの「ドラム式」などを参考にしながら進化。

「当社『うず潮』などが代表ですが、日本は『パルセータ』と呼ばれる回転羽根で渦巻きを作り洗濯をする『渦巻き式』が発達しました」(パナソニック広報・山田一郎さん)

 1960 年代は2槽式が主流。洗った衣類をずるずるっと脱水槽に手作業で移し、脱水作業をする洗濯法が定番だった。

 1980 年代になると徐々に「全自動」と呼ばれる1槽式の洗濯機が普及。主婦の重労働だった洗濯がボタンひとつで脱水までできるようになった。2000 年以降、洗濯機は多様化し、夜間利用のための静音対策機能を持つものなど、ライフスタイルに合わせて使える商品が増えていった。

 そして現在、急激に売れているのが「ドラム式」だ。高級洗濯乾燥機はドラム式が主流となり、省エネ性能が重視。最新のものはスマートフォンでの洗濯設定も可能だ。

 テレビは1950 年代まではまだ“街頭テレビ”が主役だったが、1960 年代半ばから“一家に1台”の時代に。以降、現在まで家族の団欒の中心にテレビが置かれるようになった。

 1970 年の大阪万国博覧会のころ、日立『キドカラー』が人気に。ブラウン管以外の真空管部品をトランジスタに変更、消費電力を少なくし、さらなる工夫を加え起動を早くした。

「当時のテレビはスイッチを入れてから温まるまですぐに画面が出ませんでした。当社のキドカラーは『ポンと押せばパッと出る』ので『ポンパ』という愛称に」(日立製作所広報部・竹谷未希人さん)

 低価格化や小型化が進み、1970 年の生産台数は640万台と、1965 年の65倍以上に。娯楽目的だけではなく情報ツールとしての役割も増した。1984 年のBS放送開始で大画面化。2011 年の地上デジタル放送への完全移行でデジタルハイビジョン化するなど、放送の方式変更で機器も進化した。

「わが国初の冷蔵庫は東芝が作ったもので、それ以前は断熱したケースに氷を入れて冷やしていたものです」(東芝科学館館長付・荘司金秋さん)

 冷蔵庫の進化は、冷媒の圧縮のためのコンプレッサーの小型化、断熱材の薄型化が基本となる。

「1960 年代になると断熱材が半分になり、扉の内側にポケットが付くようになります。これにより収納力が増し、使いやすさが向上しました」(荘司さん)

 自動霜取り装置が付いたものも登場。また、当初は1ドアだったが、1960 年代後半、2ドアになり冷凍室が独立したことで、主婦は毎日買い物に行くというスタイルから食材をまとめ買いすることができるようになった。

 1970 年代には野菜室などが採用され、1980 年代からはさまざまな温度で食材を保存し、より鮮度を保つことも可能に。

 最近の注目機能は節電。24時間スイッチを入れっぱなしの家電だからこそ、省エネ・節電の効果は大きいといえる。

※女性セブン2013年5月30日号

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