29歳元女性運転士が進める改革でレッドアロー号乗車率10%増

NEWSポストセブン / 2013年6月23日 16時1分

 一方、期間限定ならともかく、東村山駅を正式に特急停車駅に変えるダイヤ改正の実行はそう簡単ではなかった。まず、特急券売機を駅に設置すると案内をする係員が必要になる。場合によっては特急券をチェックする駅員も必要だ。あるいは車内検札とするか。もちろん、余剰人員を抱えたくはない。

 同駅ではホームに特急券売機が設置された。それに合わせ、乗りたい客を見逃すことなく、かつ安全に乗車させるため、運転士か車掌から券売機が見えるように特急の停車位置をずらす工夫もした。

「鉄道本部でダイヤ改正を勝手に決めて、それを駅などに押しつけるということではありません。駅や乗務員を担当する部署との綿密な調整が必要になります」(木村氏)

 駅係員や運転士の経験を持つ木村氏は現場にも知り合いが多く、幸い膝詰めで話し合うことができた。1駅停車駅を増やせば、当然、遠くに行きたい人にとっては乗車時間が増える。では、安全を確保しつつ停車時間をどこまで縮められるか。一つひとつ問題を解決し、停車にこぎ着けた。

 東村山駅停車によりダイヤ改正後1週間で、特急の乗車率は約10%増えた。

※SAPIO2013年7月号

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