【下半身の『関節痛』】医者任せでは治らない 必須なのは「治療を受けなからの筋力トレーニング」、“正しい歩き方”を意識することも重要
NEWSポストセブン / 2024年6月10日 15時58分
関節に痛みを感じる人は加齢とともに増加し、60才以上の人口の80%以上が、ひざ、ひじ、股関節、脊椎などの変形性関節症に悩んでいるという報告もある。人生100年時代を生き抜くため、やわらげる方法から手術を経た後のリハビリまで、最新情報をジャーナリストの鳥集徹氏がリポートする。【前後編の前編。後編を読む】
* * *
ひざをはじめとして関節痛に悩む人は増加の一途を辿っており、厚生労働省の「患者調査」と「国民生活基礎調査」によると、「関節疾患」の総患者数は2017年度からの3年間で45.4%も増えている。
また、2023年に再生医療関連企業セルソースが行った調査によると、50才以上で「ひざに痛みを感じたことがある人」は40.4%に上っていた。しかしそのうち通院している人は3.2%に留まり、60代では4%、70代でも6.2%だった。
加えて通院中の人のうち、現在の治療に満足している人は38.5%で、満足していない人が61.5%にも上ることもわかった。そのいちばんの理由は、「痛みがとれないから」(72.8%)というもの。
つまり、関節痛に悩む人のほとんどが自分に合った治療法やいい病院に巡り合うことができず、痛みに耐えながら生活しているのが現状なのだ。
「患者さんに心がけてもらいたいのは、医者任せにしていても関節痛は治らないということです。改善するためには、治療を受けながら自分で筋力トレーニングをすることが必須です」
そう話すのは、腰やひざの痛みをできるだけ手術せずに治療する「保存療法」の第一人者である戸田整形外科リウマチ科クリニック(大阪府吹田市)院長の戸田佳孝医師だ。
50才を過ぎると筋肉は毎年1〜2%ずつやせていく。しかも衰えは上半身より下半身の方が大きく、関節を曲げる筋肉よりも伸ばす筋肉の方が早く衰える。特にひざを伸ばす筋肉は30才の時点を100とすると、70才には平均して40まで低下するという。
「だから、痛みを予防・改善するためにも、特にひざを伸ばす筋肉である太ももの大腿四頭筋を中心に鍛えてほしい。アメリカの研究では96才を超えても筋トレを行うことで筋力が増強されることが証明されています。一生続けるつもりで行ってください」(戸田医師)
そこで今回は、「リハビリテーション(以下、リハビリ)」という観点から関節の専門家を取材し、痛みの改善のために心がけるべきことを尋ねた。
この記事に関連するニュース
-
【医師監修】首の痛みの原因&対処法って?病院を受診した方がいい場合は?
ハルメク365 / 2024年6月20日 11時50分
-
これするだけで筋トレ効果倍増!【医師解説】50代からの「たるんだ体」改善エクササイズ
ハルメク365 / 2024年6月15日 21時30分
-
50代「歪み取りストレッチ」で脱オバサン体型!若々しいスタイルになる近道は…【医師解説】
ハルメク365 / 2024年6月14日 21時0分
-
【関節痛治療のための“人工関節の手術”】リハビリの要は「患者の“ゴール”を見極め併走してくれる医師を見つけること」
NEWSポストセブン / 2024年6月11日 15時59分
-
実は“隠れ外反母趾”かも!?原因は靴の形だけじゃない!治療方法や改善策は?
ハルメク365 / 2024年6月6日 11時50分
ランキング
-
1電車で「足を広げて座る男性」にイライラしていると…“ガタイの良い高校生”に心のなかで拍手したワケ
日刊SPA! / 2024年6月21日 15時52分
-
2霜降り明星・粗品の毒舌に覚える「嫌悪感の正体」 アンチコメントが殺到している「3つの理由」
東洋経済オンライン / 2024年6月20日 15時30分
-
3「電マ」を“車両”にしてレース 前代未聞のNHK番組の裏側 伊集院光さん「ネットがザワついてますけど?」 番組Dの回答に絶句!?
乗りものニュース / 2024年6月20日 19時12分
-
4なぜ日本で売らないんだっ!? いすゞの新「世界戦略SUV」大幅イメチェンに驚きの声 国内カムバック熱望!?
乗りものニュース / 2024年6月21日 17時12分
-
5妻「もう赤の他人なので」と吐き捨て、子を連れ実家へ…1人残された月収40万円・43歳の〈モラハラ夫〉が直面する「住宅ローン破綻」
THE GOLD ONLINE(ゴールドオンライン) / 2024年6月22日 7時15分
複数ページをまたぐ記事です
記事の最終ページでミッション達成してください
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)