《体内に入り込むマイクロプラスチックから身を守るには…》“効率的な体外への排出”が期待できる食事は「根菜」「海藻」などの和食
NEWSポストセブン / 2024年6月11日 16時15分
《あなたの臓器と血管はプラスチックに汚染されている 衝撃レポート》。本誌『女性セブン』は5月23日発売号で、プラスチックごみが細分化された「マイクロプラスチック」の脅威を伝える記事を掲載した。
世界中の最新研究によって明らかになったのは、人体に侵入したマイクロプラスチックが心臓発作や脳卒中を引き起こし、死亡リスクを上げる恐れがあると示唆されていること。そればかりか乳がんや子宮内膜症、精子数の減少や死産、流産といった重篤な症状をもたらす可能性も指摘されていることなど、マイクロプラスチックが健康を害する危険性を指摘する記事には大きな反響が集まった。
今回はその汚染から身を守る方法を、最新のデータと専門家への取材によって明らかにしていく──。
◆根菜や海藻など和食中心の献立を
まず知っておくべきは、汚染物質がどんな経路で私たちの体内に入ってくるかということ。そもそもマイクロプラスチックとは、捨てられたプラスチックが紫外線や大気中の酸素により劣化し、微細化されて作られる。やがて海に流れ着き、魚や貝などがエサと間違えて食べて体内に蓄積され、それらを人間が食することで体内が汚染される。さらに身近な汚染経路が「プラスチック製容器」だ。東京農工大学教授の高田秀重さんが語る。
「ペットボトルのプラスチックが劣化すると、中身の飲料にマイクロプラスチックが混入します。また、プラスチック製の食品保存容器を電子レンジにかけると熱によってプラスチックが溶け出し、1平方センチメートルから420万個のマイクロプラスチックが放出されるとの報告があります。
汚染から少しでも身を守るためにはペットボトルの利用を控え、コンビニ弁当などを電子レンジで温める際はレンジ対応の陶器に移し替えること。カップ麺は避けるべきでしょう」
水道水などあらゆる場所から検出されているため、心配な場合は検査という手段もある。株式会社食環境衛生研究所は、2019年から「飲料水」や「食塩」などを対象にマイクロプラスチックの混入を調べている。
「検体をフィルターでろ過することでマイクロプラスチックの混入を確認します。量に加え、プラスチックの種類まで判別することができます」(同研究所の浅沼開さん)
これまでマイクロプラスチックは体内に入っても吸収されず、便や尿として排出されると考えられてきた。だが前述したように近年の研究では、より微小なマイクロプラスチックが内臓や血管にとどまり、“悪さ”をする可能性が指摘された。
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