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小池百合子氏vs蓮舫氏「似た者同士の東京都知事選」 元都知事、元副知事、元側近ら“蹴落とされた男たち”が語る2人の「怖さ」と「権力欲」

NEWSポストセブン / 2024年6月17日 7時15分

 小池さんはアピール力があり、『ステイホーム』などキャッチフレーズを多用する。あれは彼女が考えているのではなく、小池さんを支える周りのスタッフの意見を聞いて決めていたんです。それをあたかも自分の手柄のように見せる部分とかは本当に長けていますね」

いつも喧嘩を売られる

 他方、蓮舫氏の出馬には、野党からも“冷や水”が浴びせられている。

 5月27日の静岡県知事選の翌日、蓮舫氏が出馬会見で「静岡県民は野党候補を選んだ」と発言すると、国民民主党の榛葉賀津也・幹事長(静岡選出の参院議員)が、「(静岡知事選に当選した)鈴木(康友)さんは自民党推薦候補とも競ったが、共産党公認候補とも戦った」と反論。さらに、「鈴木さんは『人生最後の勝負』だと言って退路を断った。蓮舫さんも退路を断ってやるのかなと。負けたら『衆院選に出ます』なんてことはないと思うが」と皮肉ったのだ。

「蓮舫氏と榛葉氏は旧民進党時代から対立し、民進党分裂後の2019年参院選では榛葉氏の静岡選挙区に立憲民主党が徳川宗家当主を擁立。蓮舫氏は“榛葉を落とせ”と応援を展開した。蓮舫氏に落とされそうになった榛葉氏が、そのことを忘れるはずがない」(立憲民主のベテラン議員)

 さらに蓮舫氏の出馬に複雑な視線を送るのが、元立憲民主党の松原仁・代議士だ。松原氏は次の総選挙で東京新26区からの出馬を希望していたが、公認が得られずに離党した。「東京26区は蓮舫が参院からの鞍替えを目指していた。だから、都連は蓮舫に選挙区を空けるために松原氏の公認を認めなかった」(同前)と見られている。

 松原氏にすれば、蓮舫氏が衆院選ではなく一転、都知事選に出馬したことに、“だったらなぜ”という気持ちではないか。松原氏が語る。

「前の参院選では支援者を紹介したり地元での宣伝カーの運行を管理したりするなど蓮舫さんを支援しました。私の選挙区の東京3区は区割り変更で新3区と新26区に分割される。自宅は26区にあり、都議時代の選挙区も26区側になる。そこで立憲民主の東京都連に26区からの出馬を頼みに頼んだが、理由も明らかにされないまま決まらなかった。だから離党したのです。蓮舫さんは、筋は通す。信念の人です。今は都知事選勝利に集中している。負けたら衆院選、ましてや新26区のことなどは考えていないはずです」

 蓮舫氏とブログを通じてバトルを演じているのが、元自民党代議士で政治評論家の金子恵美氏だ。金子氏の夫で元自民党代議士の宮崎謙介氏は、妻の相談を受けて「蓮舫氏の炎上商法に利用されているので注意すべき」とアドバイスを送る日々だという。宮崎氏が言う。

「蓮舫さんは以前から金子のブログに対し、ことあるごとにX(旧・ツイッター)などで突っかかってくるんです。反応すると、また突っかかってくる。こちらから喧嘩を売ったことは一度もありませんでしたが、たまりかねて金子が蓮舫さんの出馬会見の『小池都政をリセット』という言葉に疑問を呈すると、また反論の応酬です。

 蓮舫さんという政治家は指揮官としての力は疑問が残りますが、現場での戦闘能力は高い。出馬会見での『反自民、非小池』のアピールも、本来は都政とは関係ない国政の政局の話を持ち出して、攻撃の材料にしているわけです」

「利用できる者は何でも利用する」というしたたかさでは蓮舫氏も小池氏に負けていないようだ。人並み外れた上昇志向と権力欲で政界をのし上がってきた2人の対決、どちらに軍配が上がるのか。

※週刊ポスト2024年6月28日・7月5日号

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