1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. ライフ
  4. ライフ総合

〈相手の心の中は読むことができません〉TENGAが作成した“性のガイド”で「性的同意の重要性」を説いた理由

NEWSポストセブン / 2024年6月17日 18時15分

TENGAの作ったガイド

 売上シェア1位のセクシャルアイテムメーカー・TENGAが、膨大な知見をもとにした「性の参考書」を発売した。5万字を超えるテキストに書かれたポイントを、婦人科医と精神科医が読み解いた。

 セルフプレジャーアイテムのイメージが強いTENGAだが、企業として長年にわたり「性に関する悩み」と向き合ってきた。「ネット上に溢れる情報は不正確なものも多く、参考になる情報源が意外に少ない。そこで現代にマッチした参考書が必要だと考えるに至りました」と同社広報担当者は明かす。

 身体の医学的な解説をカバーしつつ、パートナーと対等かつお互いを大切にできる男女の営みを真剣に考える──そんな思いを込めて作成されたのが、『TENGAがまじめに作ったセックスガイド』(電子マガジン=税込1500円)だ。6月4日に発売されたクッション「TRAINING TETRA(トレーニングテトラ)」の購入者には、特典としてこのガイドが無料でプレゼントされる。

 ガイドが最もページを割いて取り上げるのは、行為に至る前の「心構え」。とりわけ「性的同意」の大切さを説く。

〈相手の心の中は読むことができません〉〈同意なく性的な行動をすることは、相手を傷つけることに繋がってしまいます〉〈相手の体に触れたいと思った時は毎回相手に聞く方が望ましいです〉(ガイドより。以下同)

 この説明に頷くのは、産婦人科医で咲江レディスクリニック院長の丹羽咲江氏だ。

「“嫌よ嫌よも好きのうち”は男性の勝手な思い込みでしかない。『NO』と言えずに行為に至り、女性が傷つくのはよくあること。なあなあではなく、ガイドが示すように〈手を繋ぎたい〉〈キスしたい〉など言葉にして確認してください」

 ガイドでは、重要なのは〈テクニックでもムード作りでもなく、「安心感」〉と強調する。精神科医の高木希奈氏が言う。

「不安を抱えた状態では、幸せホルモンと呼ばれるオキシトシンや、快感ホルモンと呼ばれるエンドルフィンは分泌されません。安心感が重要というのは医学的にも正しい」

 また、ガイドでは身体的接触を前にした人の感情には大きく〈無関心→嫌悪→不安→緊張→興奮→快感→絶頂→無我〉の8段階があると解説。男性は緊張や興奮からスタートしやすく、女性は不安からスタートしやすい傾向にあると指摘する。

〈多くの女性は体格の差がありますし、自分の体に異物が挿入されるのは、時に大きなリスクを伴います。男性は口や肛門に相手のペースで異物を入れられることを想像してみてください〉

 この記述について、高木氏が語る。

「女性の不安を具体的に男性にイメージさせようとしています。女性は痛みを伴うことも多い。こうした不安や緊張があると濡れにくいということも知っておいてほしいですね」
 
 大前提は、〈相手にとって嫌なことをしない〉。TENGAの真剣なメッセージを心に留めておきたい。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください