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《相次いで放送》ついに幼稚園でも開催、“かくれんぼ”番組はなぜ支持を集めるのか

NEWSポストセブン / 2024年6月24日 7時15分

 なじみのある遊びであるほか、若者の楽しそうな姿は年代を超えて人を引きつけ、特に親世代からの支持も獲得。結果として民放各局が最も求めるコア層(主に13~49歳)の全体をカバーできるような企画になりました。

 次に「コロナ禍」は、2020年の春から学生たちは窮屈な学園生活を強いられたほか、学校行事や部活動の大会などが延期・中止になるなどの辛い日々を経験しました。だからこそ友人たちと盛り上がり、思い出作りになる上に、芸人やアイドルなどに会える「学校かくれんぼ」の価値は高いのでしょう。

 また、これは裏を返せば、テレビの作り手たちが「辛い思いをした学生たちを笑顔にしたい」という思いが込もった企画であるということ。テレビ局も営利企業である以上、収益を上げることは前提ではあるものの、それだけではなく社会的な意義も考えて企画を立てるのは当然のことなのです。

「SNSでの拡散」は、利用が活発な若者の支持を得たことによるメリット。「どちらが勝つか」に加えて「どう隠れたか」「どんな学校でどんな生徒か」、さらに「ウチの学校にも来て欲しい」などとつぶやかれるなど、ネット上で拡散されることでヒットにつながりました。

「かくれんぼ」番組の歴史と難しさ

 前述したように「鬼ごっこ」の『逃走中』が一定のヒット企画となり、全体の視聴率以上に若年層の反応がよかったことで、実はフジテレビだけでなく民放各局が年齢を問わずに楽しめる遊びをベースにした企画を考え、放送してきました。

 ドッジボールの『戦闘中』(フジテレビ系)、水上のアスレチック系ゲーム『超水上サバイバル オチルナ』(フジテレビ系)、しっぽ取りゲームの『モノノケハント』(フジテレビ系)、シューティングサバイバルゲームの『THE 鬼タイジ』(TBS系)、さまざまな音楽ゲームを集めた『オトラクション』(TBS系)、実際に移動するすごろく『リアルボードゲーム24』(TBS系)、音を出さないようにミッションをクリアする『音が出たら負け』(日本テレビ系)、壊すことを競うゲームの『クラッシュパーク』(日本テレビ系)などが放送されましたが、いずれも『逃走中』や「学校かくれんぼ」ほど定着していません。

 それ以前でも、昭和時代の『風雲たけし城』(TBS系)、平成時代の『関口宏の東京フレンドパーク』(TBS系)や『VS嵐』(フジテレビ系)などアトラクション型の番組は多く、民放各局にとっては若年層やファミリー層に見てもらう上で重要なジャンルである様子がうかがえます。

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