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《懲役18年判決・横浜女子大生ストーカー殺人》「お腹をグーで…」元恋人が伊藤龍稀被告を断ち切れなかった背景に“暴力”と“脅し”「別れたらどうなるか知らないよ」「破局後もバイト先までつきまとい」

NEWSポストセブン / 2024年6月21日 21時0分

 自宅アパートで110番通報があったときの様子について、住民はこのように語っていた。

「隣の部屋から激しい口論が聞こえて、それからパリーンと、何かが割れるような音がしていました。女の子とは口論をしている様子で、暴力をふるっているような音はしませんでした。女の子が大きな声を出すと男性が『隣に聞こえるだろ!』という感じでなだめていました」

過度な束縛と暴力性「彼は浮き沈みの激しい性格」

 計4回の通報があったにもかかわらず起きてしまった悲劇。当時、NEWSポストセブンは取材で冨永さんと伊藤被告の関係を心配していた知人からも話を聞いている。冨永さんの小学校の同級生だという男性は、2021年に出会ったふたりの関係についてこう話していた。

「紗菜は彼氏(被告)から暴力を振るわれたことが3〜4回あって、2022年あたりからずっと『もう別れたい』と言っていました。でも『俺と別れたらどうなるか知らないよ』と脅されていることもあって、関係をなかなか終わらせられずに悩んでいました。束縛も激しかったようで、彼と付き合ってからは直接会って遊ぶこともできず……。結局はたまに連絡をとるくらいで会えずじまいになってしまいました」

 被告からの暴力に悩み、なんとか関係を終わらせることを望んでいたのだろう。事件の直前まで冨永さんとやり取りをしていた友人も伊藤被告の“本性”を語っていた。

「紗菜が蒲田の飲食店でアルバイトしている時の店長が彼で、そこから仲良くなり付き合い始めたと聞きました。『浮気とか絶対にしない、一途な人』と本人も惚気ていたこともありますし、お互いに大切にしあっていたことは間違いないと思います。ただ彼氏の方は精神的に浮き沈みが激しいタイプでした。

 いい時は紗菜にアクセサリーをプレゼントしたり、車で送り迎えなんてこともしてくれる彼氏なんですが、病んでいるときなんかは彼女に手をあげることもあったそうで……。私が知っている範囲でも『お腹をグーで殴られた』『腕を強く掴まれてアザになった』と相談されたことが少なくとも2回はありました。束縛もいきすぎなくらいで、男友達と会ったり電話したりすることは当然ダメで、ネット上で男性とコミュニケーションをとることも監視されていました。『俺の写真をSNS』にあげろ、と強要され大喧嘩したこともあったそうです」

 こうしたなか、ふたりは破局を迎える。紗菜さんは心機一転、新たなバイト先で仕事を始めていたが、伊藤被告の”執着”は止まなかった。

「別れたと聞いて、私もホッとしていたんですが、紗菜が新たなバイト先として選んだ焼肉店に『彼が付きまとってくる』と相談してきて、ゾッとした記憶があります」(前出・冨永さんの同級生)

 奪われてしまった未来ある18歳の命。愛情と言うには程遠い、歪んだ執着心がもたらした悲惨な事件である。

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