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「女性従業員が泥酔客の腕をかかえて店に連れ込む」「カードを盗んで30分で107万円決済」大阪・北新地「昏睡強盗中国人バー」の狡猾な手口

NEWSポストセブン / 2024年6月28日 16時30分

「路上で中国人キャッチが声をかけるところは同じなのですが、いつもすぐに『Monica』に連れ込むわけではなく、近隣にある3000円で飲み放題といった別の安価な店に案内するんですよ。そこで、女の子が煽って客に酒を飲ませ続け、泥酔させた状態で、2軒目の『Monica』や『Princess』に連れ込むんです。

 泥酔状態で女性に抱きかかえられて連れ込まれる人も珍しくない。1軒目と違って飲み放題なんかじゃなくて、自分のドリンク1杯、女性のショット1杯の計2杯で数万円も請求するようなぼったくり会計です」(アンディ南野氏、以下同)

 アンディ南野氏が提供してくれた動画には足下がおぼつかない男性が、従業員とみられる中国人女性に腕をつかまれ『Princess』に連れ込まれる様子が映っていた。

10回の決済で107万円

「容疑者らが狙っていたのはきまって男性1人か2人組で、40歳以上。若い人は中国人のやるバーやクラブに行きませんから。少人数なのは泥酔させて財布から現金やクレジットカードを盗みやすくするためでしょう」

 アンディ南野氏が見せてくれたのは、ある被害者の『Princess』でのカード決済履歴だ。昨年12月20日の24時32分から24時59分まで計10回の決済が試みられている。最初に申請された額は19万8000円で、その次も同じ19万8000円、そして16万5000円──徐々に金額が下げられ、最後は2万2000円。計107万8000円にも及ぶ。

「はじめの大きい金額はカードの限度額に引っかかったのか、エラーで断られています。で、少しずつ上限金額に引っかからないよう金額下げて、2回分計5万円5000円が決済されています。たった20分ちょっとで同じ店で10回も切ろうとするなんてどうみてもおかしい話で、クレジットカード会社も止めるべきだと思うんです。結局、カード会社は取り合わず5万5000円は請求されましたし、警察も『北新地は高いから』と難色を示した」

 前述の通り、北新地は高級歓楽街だ。富裕層も多く訪れるため、まめに利用明細を見る人でなければこうした被害に気づかないケースもあるだろう。アンディ南野氏も実感として「被害相談に行くのは20~50人に1人くらいじゃないですかね。(被害にあったことに気づいた人も)やっぱり恥ずかしいし、かっこ悪いから」と、実際の被害額はさらに大きいのではないかと指摘する。

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