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【私の推しメン対談・藤あや子✕野口五郎】同じ病を乗り越えた2人だからこその“わかり合える部分”

NEWSポストセブン / 2024年7月5日 6時59分

野口:そうそう、あや子さんなら絶対大丈夫。これからも自信をもって声帯を甘やかさずに歌い続けてほしい。

藤:ありがとうございます。はぁ~、改めて五郎さんは本当に“尊い”。容姿も声も素敵だし、ギターの腕も一流、アレンジも自分でされているんですよね。とにかく音楽に対する姿勢が細やか。プロでもここまで追求しません。いまでもコンサートに伺うのですが、年々飛躍していて……。私の目にはいま、五郎さまの背中から翼が生えています。

野口:翼って、大げさな(笑い)。

同じ病気を乗り越えわかり合えた……

〈コンサートツアーに新曲発表にと、2人とも精力的に活躍しているが、冒頭で触れたように、藤は5月に子宮体がんの手術を受けた。そして野口も、62才で食道がんに罹患──2人とも、「病から得たものは少なくない」と話す〉

野口:あや子さんは順調に回復されているの?

藤:はい、おかげさまで。今回の教訓としては、ストレスをためすぎない、ということ。私、精神的にタフなつもりですが、体には出てしまうんですね。

野口:でも、闘病はマイナスなことばかりじゃないでしょ。病を克服して初めて感じることや見えるものがある……。それはいろいろなものに守られているということ。

藤:わかります。手術を終えたら、体から悪いものがすべて取り除かれたような気がして……。多くの人に助けられ、励まされ、与えてもらった分、同じように苦しんでいる人たちに、音楽を通して恩返ししたいと強く思えるようになりました。伝えたいこと、やりたいことが増えたんです。死を覚悟したことで、よりポジティブになれた。歌への向き合い方も深くなりましたね。

野口:ぼくたちは同じ病気をしたからこそわかり合える部分があるよね。あや子さんとは今後も節目ごとにお会いして、「あのときに話したのは意味があって、それはこの日のためだったんだね」なんて言い合っている気がします。

藤:素敵! 会うたびに好きになる五郎さま。これからも推させていただきます。

(了。第1回を読む)

【プロフィール】
野口五郎/1971年5月1日、15才のとき『博多みれん』でデビュー。その後、『オレンジの雨』(1973年)、『私鉄沿線』(1975年)など、数々のヒットを飛ばし、1970年代を代表するアイドル“新御三家”のひとりとして活躍。2022年に、桑田佳祐ら同級生5人と『時代遅れのRock’n’Roll Band』のレコーディングに参加。今年6月からコンサートツアー「Follow Your heart~こころのままに~」もスタート。

藤あや子/1989年、28才のときに藤あや子の名でデビュー。『おんな』(1989年)や『こころ酒』(1992年)がヒット。日本有線大賞などを受賞。料理が得意で、無類の猫好きとしても知られ、2020年には2匹の愛猫との写真集『マルとオレオと藤あや子』(世界文化社)を刊行。7月3日に新曲『雪の花』発売。9月8日に35周年記念コンサートを福井県・高浜町文化会館 大ホールで開催。

取材・文/上村久留美 撮影/政川慎治

※女性セブン2024年7月11・18日号

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