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令和の今なぜ『キン肉マン』なのか「日曜夜のアニメ放送」「CBCが制作」の意味は?

NEWSポストセブン / 2024年7月7日 11時15分

 そもそも『キン肉マン』は連載中に「超人総選挙」や「新超人募集」を行うなど、読者の参加を促す双方向漫画の先駆けでした。キン消しはほぼすべての登場人物をカバーしたほか、登場人物ごとにキャラクターソングも設定。主人公のキン肉マンが人気投票で下位に終わるほど多くのキャラクターが愛された作品であり、現在で言うところの“推し超人”を応援する楽しさがありました。今回の続編放送中も“推し超人”をめぐるSNSのコメントが活発化しそうなムードがあります。

 さらに昨春にはアニメ化40周年を記念して東京タワーで『超キン肉マン展』も開催。今夏のアニメで人気が高まれば、さらなるグッズ展開なども期待できるでしょう。

アニメ技術の進化でキャラが激変

 約30年間という長いブランクを経た続編のメリットは、視聴者がアニメ制作の技術進化を実感できること。

今回の続編を見たアラフォー・アラフィフ世代の人々は、キン肉マンやテリーマンなどの肉体美や格闘シーンの迫力に驚くのではないでしょうか。もちろんそれは過去のアニメ『キン肉マン』を知らない世代にも訴求できるレベルであり、カッコイイ格闘系アニメとして見られるでしょう。

 また、長いブランクを経た続編が成立しやすくなっている背景として挙げておきたいのが、配信プラットフォームの充実。今回の続編はNetflixでの独占配信が発表されていますが、『鬼滅の刃』のように多くのプラットフォームでの配信も可能であり、普及・浸透やビジネス面でのメリットが期待できるようになりました。さらに過去のシリーズを動画配信サービスで見てもらうことが可能になり、誰もが国民的アニメにふれやすい環境になっています。

 ただ、長いブランクがある分、ブラッシュアップしなければいけないところも出てきますが、その最たるところは声優。アニメ放送スタートから約30年前の時を経ているだけに同じ声優というわけにはいきづらいのですが、アニメ好きの心をくすぐるようなキャスティングが見られます。

 主人公・キン肉マンと言えば神谷明さんというイメージが定着していますが、今シリーズからは宮野真守さんが担当。一方、神谷さんは父・キン肉真弓と師匠・プリンス・カメハメの2役を担当という味のあるプロデュースが見られます。

 その他でも、テリーマンに小野大輔さん、ロビンマスクに小西克幸さん、ウォーズマンに梶裕貴さん、ラーメンマンに関智一さん、ブロッケンJr.に笠間淳さん、ジェロニモに小野賢章さん、バッファローマンに安元洋貴さんなど人気声優がズラリ。さらにウルフマンをケンドーコバヤシさん、ビッグ・ザ・武道を川島明さん、ブラックホールをアイドルの宮田俊哉さんが担うなど、往年の『キン肉マン』ファン以外も気になる声優陣がそろいました。

休日23時台がアニメのホットゾーン

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