【仕掛人たちが語る聖子vs明菜の分岐点】松田聖子は新しいアイドル像を求めた聖子、アーティストへ舵を切った明菜 1984年という“特異な1年”
NEWSポストセブン / 2024年7月16日 16時15分
ワーナー・パイオニアで中森明菜のデビュー前から足掛け5年ディレクター・プロデューサーを務め、『オマージュ〈賛歌〉to 中森明菜』(シンコーミュージック・エンタテイメント)の共著者でもあるディレクター、プロデューサー島田雄三氏は、『北ウイング』を選んだ頃のことを語る。
「1984年、新しい基軸を作ろうと考え、清純なバラードでも突っ張りのロックでもない曲として、4つの候補から『北ウイング』を選びました。明菜は負けん気の強さを持つ一方、レコーディングの時にドーナツを皿に盛って、スタッフ全員に配るような優しい子です。だからこそ気遣いのできない人に落胆する。夜中の2時頃、悩み相談の電話がありました。時には怒り、時には涙を流すなど、難しくてかわいくて、これほど手間のかかるアーティストは他にいませんでした。でも私は、明菜に巡り会えて本当に幸せでした」
デビュー当時の明菜を知るタレントの清水国明は、人となりと歌唱の魅力について語る。
「明菜ちゃんのデビューから数年間、『ヤンヤン歌うスタジオ』(テレビ東京)で毎月のように会っていました。“突っ張り”と言われてましたけど、そうは感じなかった。いつも満面の笑みで挨拶してくれて、腰も低かったです。『サザン・ウインド』を歌ってる時にドッキリで、後ろからバレリーナに扮した芸人が出てきた。怒らずに同じポーズを取って笑っていました。ドラマのコーナーで少年隊の東山(紀之)が死ぬシーンがあった時、演技ではなく本気で泣いていたんじゃないかな。感受性が強いから人を惹きつける歌を歌えるんだと思います」
新しいアイドル像を追い求めた聖子、アイドルからアーティストへ舵を切った明菜。2大アイドルにとって、1984年はまさに分岐点だったといえる。
取材・文/小野雅彦、岡野 誠
※週刊ポスト2024年7月19・26日号
-
-
- 1
- 2
-
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
『SOLITUDE』が魅せるバブル期の東京の夜空 なぜ、ファンは中森明菜の歌に感情移入できるのか?
PHPオンライン衆知 / 2024年7月16日 17時0分
-
【検索数ランキング】昭和・平成を代表するトップアイドル!松田聖子「人気曲」ランキングを発表!
THE GOLD ONLINE(ゴールドオンライン) / 2024年7月16日 12時0分
-
【1984年の聖子と明菜】松田聖子『瞳はダイアモンド』に中森明菜『北ウイング』が対抗、メディアが生んだ対立軸
NEWSポストセブン / 2024年7月15日 16時15分
-
中森明菜を音楽界の女王たらしめた『飾りじゃないのよ涙は』 作者・井上陽水の威力
PHPオンライン衆知 / 2024年7月14日 11時0分
-
【検索数ランキング】8万円イベントで復活!中森明菜「人気曲」ランキングを発表!
THE GOLD ONLINE(ゴールドオンライン) / 2024年7月9日 12時0分
ランキング
-
1川越達也シェフ 51歳の近影にネット騒然!「お痩せになった?」「イケメン」「お元気そうで」
スポーツ報知 / 2024年7月15日 18時49分
-
2【特別対談】南野陽子×松尾潔(3)亡き岡田有希子との思い出、「秋からも、そばにいて」制作秘話
日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年7月16日 9時26分
-
3つまらなくなるだけじゃない『ニノさん』ゴールデン進出で二宮和也の“意地悪”が悪目立ちか
週刊女性PRIME / 2024年7月16日 12時0分
-
4《30年前のブーム再燃なるか》令和の今夏、『南くん』が復活した事情と男女逆転版ドラマとなった背景
NEWSポストセブン / 2024年7月16日 7時15分
-
5【虎に翼】チラチラ映る無愛想な職員 女優の“正体”にビックリ「娘なのか」「似てる」親は大物タレント
スポーツ報知 / 2024年7月16日 13時55分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/point-loading.png)
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)