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小柳ルミ子が振り返る“松田聖子と中森明菜”「聖子ちゃんの部屋で語った日」「明菜ちゃんからの電話」

NEWSポストセブン / 2024年7月17日 7時15分

作家・伊集院静氏が舞台演出を務めた1983年12月の武道館コンサートで、聖子は新しいヘアスタイルを披露して観衆を魅了した(写真/女性セブン)

 日本の芸能史にその名を刻む2人の女性アイドル、松田聖子と中森明菜。「聖子ちゃんは太陽で、明菜ちゃんは月なんです」──アイドルの元祖で、2人と親交の深い小柳ルミ子はそう表現する。

「聖子ちゃんがデビューした頃、家が近所でよく遊びに行きました。(上京して同居中の)お父さんが娘を心配していたから、同じ福岡出身の私に『お姉ちゃんになってあげてください』と。家に電話すると『ルミ子姉ちゃんからだよ~』って」

 父親から博多弁で「法子(本名)をちょっと説得してくれんね」と頼まれた時もあった。

「聖子ちゃんの部屋でミッキーマウスのベッドカバーの上に並んで座って、話しました。詳しい内容は言えないですけど(笑)」

 芸能人として葛藤を抱く本人の悩みも聞いた。

「当時のアイドルは事務所の方針通りに動いていたけど、聖子ちゃんは自分の意見を積極的に出していた。でも、最初の頃は通らない。『自分の強みを客観的に分析できないと、自己プロデュースはできないよ』と言いました。聖子ちゃんは甘い歌声を持っていて、トロけるような衣装を着こなせる。今もフリフリのワンピースでステージに登場して立派ですよね。あの子にしかできない。ファンを燦々と照らす太陽です」

 近年もコンサートを見た小柳が感想メールを送ると、すぐに返信がある。

「『私の憧れのルミ子さんに見て頂くのは恥ずかしい』から始まるんですよ(笑)。それで、『尊敬するルミ子さんが褒めてくださると、すごく自信になります』とかね。2年前、私の誕生日にカーディガンをプレゼントしてくれた。今もよく着ています」

 小柳も聖子もワイドショーに追いかけ回された。何度バッシングに遭っても、這い上がってきた。

「聖子ちゃんはよく言いますよ。『ルミ子さん、私たちスキャンダルの女王だね』って(笑)。私も『その通りね、聖子ちゃん』と頷きます。お互い、目を合わせて『強いね~』って。負けず嫌いの性格もありますけど、歌やステージが好きという気持ちが活力の源だと思います」

 小柳と明菜は所属レコード会社が同じワーナー・パイオニアだった。

「私のアシスタントディレクターだった島田(雄三)君から『今度、中森明菜という歌手を担当します。ぜひ応援してください』と言われたんです。初めてテレビで見た時、絶対に売れると思いました。(山口)百恵ちゃんと同じような人を引きつける神秘性を感じました」

 歌番組などで頻繁に顔を合わせる小柳と明菜は電話番号を交換。時折、連絡を取り合っていた。

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