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《宇宙人から助かるため男女の関係に…》一夫多妻70代ハーレム男が10代女性を騙した手口 弁護士は「彼は宇宙人に会った」【性的暴行事件・初公判】

NEWSポストセブン / 2024年7月7日 11時15分

 対する弁護人は、証言台の前に歩み寄り、さらに詳しく一夫多妻生活の実態を明かした。

「人には様々な生き方があります。時として我々は、経験や常識から外れた、未知なものに出会うことがあります。我々はそれに恐怖を感じることもある一方で、魅力を感じることもある。博仁さんと千秋さんは確かに、我々の常識と違った暮らしをしていた。だからといって、強引に事実認定をしたり、解釈すべきではない」

「博仁さんは20年以上前から、複数の女性と一軒家で生活しており、逮捕当時は10人の女性と一緒に暮らしていた。6人が働きに出て、主にその収入で暮らしていた。ほかの4人は主に家事や送り迎えなどを行い、子供4人とも同居していた。夕方には皆で集まり食事をし、休みの日にはアウトレットに出かけたりしていた。具合が悪くなれば他の家族が病院に連れて行く、それぞれが大切な家族でした。

 そんな女性たちにとって、博仁さんの魅力は、穏やかで優しいところ。優しいのは人に対してだけではなく、8匹の猫もいて『猫部屋』として専用の部屋もあった……」

 ゆっくりとした足取りで法廷に現れた博仁被告は、カーキのジャンパーに、カーゴパンツという若々しい装い。弁護側冒頭陳述によれば、彼はかねてより宇宙人やUFOに関心があり雑誌『ムー』を定期購読していた。博仁被告にこうした興味関心が生まれたのは、なんと“宇宙人との邂逅”がきっかけだったと、弁護人が続けて語った。

「なぜ博仁さんが、宇宙人やUFOを信じているか。それは、彼は以前、宇宙人に会ったことがあるからなのです。世界の人々を減らす計画があり、日本人女性が狙われている。それを助けるために女性を集めないと、性的関係を持たないと、といわれていた」

元妻の被告は「性行為に及ぶとは思っていなかった」と否認

 Bさんは「宇宙人に連れて行かれる。助かるためには男女の関係になるしかない」と博仁被告に告げられ、その後、一軒家を出てからスマホで「宇宙人 食べられる さらわれる」などと検索。友人に「怖くて寝れない」とメッセージを送っていたが「ハーレムおじさんかも」と返信をもらったのちに、母親に相談。警察にも被害を申告したという。

 博仁容疑者は2006年にも脅迫容疑で逮捕されている。21歳の女性を前述の一軒家に連れ込んで、「ここを出ていけば肉を削られてミンチにされる」や「ここで見たことを誰かに話したら、病気になったり、事故で殺されたりする」などと共同生活に加わるよう脅し、のちに有罪判決を受けた。

「ふたりに、恐ろしい話を聞かせて、言う通りにさせるつもりはなかった」と否認している博仁被告。元妻・千秋被告も「博仁が性行為に及ぶとは思っていませんでした。性行為を助けるつもりも、まるでありませんでした」と否認している。被告人質問ではどのように語るのか。

◆取材・文/高橋ユキ(フリーライター)

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