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【めでたく今が絶頂期】90歳で初の単独主演の草笛光子「これからも新しいことに挑戦していきたい」 TOKIO松岡昌宏、志穂美悦子らが語るその素顔

NEWSポストセブン / 2024年7月12日 6時59分

 共演時、草笛は85歳。松岡はそのダンスに目を丸くしたという。

「もうキレッキレで、足を頭より高く上げるのもへっちゃらでした。草笛さんは普段から、気づくとストレッチをしていて、準備に準備を欠かさない。日常の中にストレッチが組み込まれているから常に体が柔軟で、そのうえ物腰も柔らかい。あれだけの大女優さんなのに“私は女優よ!”って感じを一切出さないんです。だけど、いざ舞台に立つと、光を放つ。演技のしなやかさを体と心で表現できる人」(松岡)

 草笛は共演者との縁も大事にする。共演後、2人はプライベートでの親交も深めたという。

「銀座に行ったり、横浜の老舗ホテルのバーで飲んだり。街を歩いている時も肩を組んだり手を繋いだりして、本当にデートですよ(笑)。みんなで行く時も、草笛さんは一番キャッキャして、楽しく笑って飲んでいる。いい意味で日本人っぽくないというか、年齢を感じさせない少女のような愛らしさのある女性ですね。

 それとは別に、草笛さんの息子役を経験している寺尾聰さん(77)や水谷豊さん(71)と僕とが集まって、“息子の会”もやっています。そこではしゃいでいる草笛さんは、本当に息子たちに囲まれたお母さんそのもの。プライベートでも魅力的な顔を持っている人だから、芝居で見る者を魅了してやまないのも当然だと思います」(松岡)

「演技派女優ね」

 草笛は今作『九十歳』でも真矢ミキ演じる娘との丁々発止を演じているが、母親役としてのキャリアは筋金入りだ。草笛と親交が深い志穂美悦子は、最高視聴率40%超えの大ヒットとなった水谷豊主演のドラマ『熱中時代』(日本テレビ系・1978~1981年)で草笛と共演した。草笛が演じたのは校長(船越英二)の妻で、自宅に下宿する教師役の水谷や志穂美らの世話を焼く母親的な存在だった。

「もう45年くらい前ですから、草笛さんは当時まだ40代。だけど、すごく落ち着いた役の中の“おかみさん”という感じをすでにかもし出されていました。リハーサルの合間、時間があればセットの道具を使ってバレエのバーレッスンのように手足を伸ばし、本当にバレエダンサーのように全身のストレッチをずっと続けていた姿が印象的でした。そんな女優さんは誰ひとりお目にかかったことがない。そうした努力が第一線で長く続ける秘訣なんでしょうね。

 ドラマや映画では日本的なおかみさんが似合う一方で、私の知る草笛さんはフランスの女優さんのイメージをものすごく強く持っていらっしゃいました。だから、舞台では外国人になれるし、年齢も若い役を演じられる。“いつまでもドレスでいたいの”と言って、持っていらした着物はすべて処分されたと聞いたことがあります」

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