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「27歳の今が踏ん張り時です」小芝風花が語った“役者キャリアの正念場”

NEWSポストセブン / 2024年7月12日 16時15分

 小芝自身も「わりと直感型」だと分析する。

「直感や勘には素直に従いますが、たぶん仲良くなれないだろうと敬遠していたクラスメイトと大親友になったりもして、あてにならない部分も……。対人関係でも第一印象や噂話でその人を判断するのではなく、桜を見習ってこれからは相手を深く知ることで自分にとってその人がどうなのか、判断したい。逆に、誤解なく自分を知ってもらうためにまずは私自身が自分を知ろうと、内側を見つめるようにもなりました」

 年齢を重ねるにつれ、心が通じ合う友人との繋がりをより意識するようになった。

「友人と過ごす時間にホッとします。最近の癒しは親友が作るスイーツ。お菓子作りが得意な子で、特にカヌレが絶品なんです。中はモッチモチで外はカリッとした食感のバランスが絶妙で、その子が作ってくれるカヌレが世の中のカヌレでいちばん好き!

 もともと朝食に激辛麺をいけちゃうほど辛い系やしょっぱい系が好みで、甘い系は苦手だったんです。それなのにスイーツもいけるようになって、“ダメダメ~!!”と思いながら、親友お手製のケーキなら1ホール食べちゃいます。桜の役作りでキックボクシングに励んでいるのに、トレーニングで消費したカロリーがデザートでプラマイゼロかも」

27歳の今は「踏ん張り時」

 そう言って笑いつつ、ドラマがクランクアップしたらまた甘いご褒美で思い切り癒されたいと、心待ちにしているそう。

「私が編み物にはまっていて、親友をウチへ招いて一緒に編んでいるんです。編み物を彼女に教えるお礼にカヌレやチーズケーキを焼いてきてくれるので、“お菓子を作ってほしいな”の感覚で“編み物しようよ”と、誘いたいです(笑)」

 来年にはNHK大河ドラマ『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』への出演も控えるなど、今後益々キャリアの幅を広げる。小芝にとって大河は初挑戦となる。

「ひとつずつ夢が叶えられて、すごくありがたい環境にいるなと感謝しています。だからこそ、恩を返せるように最大限頑張りたい。1年、1年、責任や求められるものが大きくなっていくので、プレッシャーに負けない自分でありたいと願います」

 27歳の今を「踏ん張り時」と語った。その瞬間、無邪気に声を弾ませてお菓子を語っていた小芝とは別人のように、凛とした表情に切り替わった。

【プロフィール】 小芝風花(こしば・ふうか)/1997年生まれ、大阪府出身。2012年に女優デビュー。2014年に「ブルーリボン賞」新人賞、2024年に「2024年エランドール賞」新人賞受賞。7月13日スタートのドラマ『GO HOME~警視庁身元不明人相談室~』(日本テレビ系)で主人公・三田桜を演じる。2025年放送のNHK大河ドラマ『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』の出演も決定。また8月1日公開映画『ツイスターズ』でケイト役の日本語吹き替えを担当。 

※文中敬称略

撮影/槇野翔太
ヘア&メイク/富永智子
スタイリスト/成田佳代
衣装協力/AULA AILA、ete、Jouete
取材・文/渡部美也

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