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【熱戦続く高校野球】アマチュア野球のベテラン審判員が甲子園でのビデオ判定導入に反対する理由「県予選も甲子園決勝も重みは同じ」

NEWSポストセブン / 2024年7月26日 11時15分

 信用金庫を退職してバー経営者となった内海は、61歳の今も週末を中心にグラウンドに立つ。高校野球は都道府県ごとに審判員の定年が設けられているが、大学野球の審判員には明確な定年がないので、「少なくとも65歳ぐらいまではグラウンドに立ちたいし、何らかの形で70歳まで携わりたい」と語る。実際、大阪府高野連には70代半ばとなっても、高校野球の練習試合で真夏の炎天下に立ち続けている審判員もいるという。

 ただ、「生まれ変わってもアマチュア野球の審判員をやりたいか」と訊くと、「やりませんよ」と即答した。

「他の競技の審判も嫌です。私は生まれ変わっても野球をやって、今度こそプロ野球選手を目指したいですね。まぁ……、それでもプロになれなければ“嫌々ながら”審判員になっているような気もしますけどね(笑)」

(了)

※『審判はつらいよ』(小学館新書)より一部抜粋・再構成

【プロフィール】
鵜飼克郎(うかい・よしろう)/1957年、兵庫県生まれ。『週刊ポスト』記者として、スポーツ、社会問題を中心に幅広く取材活動を重ね、特に野球界、角界の深奥に斬り込んだ数々のスクープで話題を集めた。主な著書に金田正一、長嶋茂雄、王貞治ら名選手 人のインタビュー集『巨人V9 50年目の真実』(小学館)、『貴の乱』、『貴乃花「角界追放劇」の全真相』(いずれも宝島社、共著)などがある。高校野球の審判員のほか、柔道、飛び込みといった五輪種目を含む8競技のベテラン審判員の証言を集めた新刊『審判はつらいよ』(小学館新書)が好評発売中。

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