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有識者が選ぶ「ポスト岸田に選んではいけない政治家ランキング」1位に小泉進次郎氏 「弁舌はさわやかだが中身がない」「大混乱を招いた鳩山由紀夫氏に匹敵」の評も

NEWSポストセブン / 2024年7月24日 10時58分

 ランキングのワースト1位は小泉進次郞・元環境相だ。

 理由は政治手腕が未熟と見られていることだ。政治評論家・小林吉弥氏はこう指摘する。

「近い将来への期待はあるが、『ポスト岸田』からは除外したい。まだ総理候補の器としての政策的な片鱗を見せていない。党4役も経験しておらず、現状で混迷する自民党に大なたを振るえるのか疑念が多いのが大きな理由です」

 元産経新聞政治部長の政治ジャーナリスト・石橋文登氏の評価はさらに手厳しい。

「今なお父の小泉純一郎氏の強い影響下にあり、首相になれば、計画性のないまま脱原発に走り、せっかく復調しつつある日本経済が大混乱に陥る可能性が大きい。弁舌はさわやかだが、中身がなく、知性が感じられない。安全保障についても勉強が足りない。

 首相になると、そのトンチンカンさが至るところで露呈し、下手をすれば、計画性なしに普天間基地移設問題で“最低でも県外”と掲げるなどして大混乱を招いた鳩山由紀夫・元首相に匹敵するような世界の笑いものになるのではないか」

 政治的実績がなく、人気先行の小泉氏は、自民党の「選挙の顔」にはなれるかもしれないが、国政を任せるのは不安が大きすぎるとの評価だ。

茂木敏充・幹事長は党内や公明党からも信用がない

 ワースト2位には、現職幹事長の茂木氏がランクインした。自民党ナンバー2で茂木派の会長でもあり、政策通として知られる。岸田首相がコケたら次期総裁の最有力候補とも見られていた。

 元TBS記者の政治ジャーナリスト・田中良紹氏と野上氏がいずれもワースト1位に挙げた。理由は一致している。

「与党の幹事長はたとえ泥をかぶってでも政権を支える責任があるが、茂木氏は“裏金問題はオレの責任じゃない”とばかりに何もせず、岸田首相がコケるのを待っていた。そうした計算高く、無責任な姿勢は自民党内でも不興を買っている。連立を組む公明党からも信用がない。

 政策的に能力があっても、党内でさえ信用されない政治家は国民から信頼される総理にはなれない」(野上氏)

「国民の批判を高めた裏金問題は、岸田政権の落ち度ではなく自民党安倍派の問題である。自民党の最高責任者は肩書き上は岸田総裁だが、党運営の最高責任者は幹事長だ。それが全く機能していない。自分の仕事から逃げるような人間を総理にしたら日本はおしまいだ。政治家になる前から知っているが言われるほどの能力はない。官僚と変わらない程度で政治家としては落第だ」(田中氏)

(第3回に続く。第1回から読む)

※週刊ポスト2024年8月2日号

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