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蛯名正義氏がセレクトセールで見た「日本競馬のもう1つの風景」 緊張感あふれるセリとは別にホースマンが一堂に会する「社交の場」の側面も

NEWSポストセブン / 2024年7月27日 7時15分

 競馬場だとレースがあってバタバタしているので、なかなかこういう距離感で会うというのは少ないのです。お目当ての馬がしばらく出てこない間は時間もあるし、馬産地なのでリラックスした服装でじっくり話せます。

 ありがたいことに蛯名厩舎では、今年のセレクトセールで落札された馬を何頭か預からせていただくことになりました。本稿校了後には北海道市場のセレクションセールもあります。セリで落札された馬に限らず、良血馬や高額馬をお預かりできるのは、やはり厩舎としてのイメージアップになるので、とてもうれしいものです。プレッシャーも責任感もありますが、スタッフも含めて気が引き締まる思いがしますし、それが厩舎力をあげていくことにつながると信じています。

【プロフィール】
蛯名正義(えびな・まさよし)/1987年の騎手デビューから34年間でJRA重賞はGI26勝を含む129勝、通算2541勝。エルコンドルパサーとナカヤマフェスタでフランス凱旋門賞2着など海外でも活躍、2010年にはアパパネで牝馬三冠も達成した。2021年2月で騎手を引退、2022年3月に52歳の新人調教師として再スタートした。この連載をベースにした小学館新書『調教師になったトップ・ジョッキー~2500勝騎手がたどりついた「競馬の真実」』が発売中。

※週刊ポスト2024年8月2日号

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