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病気療養中の北の富士氏が大相撲中継にVTR出演「NHK解説者の後任に元大関・琴風が据えられる動きへの牽制」の見方も

NEWSポストセブン / 2024年7月23日 11時15分

復帰に前向きな姿勢をアピールした北の富士氏

 大相撲名古屋場所の初日となった7月14日。NHK大相撲中継に元横綱・北の富士勝昭氏がVTRで出演した。NHKの解説を長く務めてきた北の富士氏だが、病気療養のため昨年3月の春場所から“休場”が続いていた。久しぶりに中継に姿を見せ、ファンからは喜びの声が聞こえてきた。その健在ぶりのアピールは、様々な方面に影響を及ぼしそうだ。

 初日の中継では、幕内前半の取組が終わって審判交代となる時間帯に大の里のインタビューが流れ、それに続くかたちでうす紫色の着物姿の北の富士氏が登場。

「こんにちは北の富士です。去年の3月から長い間休んでしまいましたが、皆様お久しぶりです」と始まり、「さて今場所は照ノ富士が出場しますが、結果を残してもらいたいものです。大関は琴桜、豊昇龍が元気ですね。カド番の貴景勝、なんとか頑張ってほしいものです。特に期待しているのは先場所優勝した大の里。今場所、どんな相撲を見せるか楽しみです」と、上位陣の力士を中心にエールを送った。

 その後は、記者から初日の割りを見せられて「三役以上はいい取組が多いね」とコメント。「照ノ富士とこれ(平戸海)はいい相撲が取るんじゃないかと思っているね。それでは皆さん、一緒に楽しみましょう」と続ける、約1分間の登場だった。

解説者の椅子をめぐる複雑な事情

 北の富士氏のVTRの後を継いだアナウンサーは、今場所のこの後は北の富士氏が“お休み”となり、東京で中継を見るとのことだと伝えた。初日の向正面の解説は舞の海周平氏で、「私も久しぶりに北の富士さんを拝見しまして、嬉しかったし、ホッとしましたね。解説をする時は、北の富士さんならこういう場面でどう考えるのかな、どうコメントするのかなと想像しながら解説をさせていただいております」と言葉を継いだ。

 歯に衣着せぬ解説で人気を博す北の富士氏の“復活”に喜びの声が聞こえてくる一方、北の富士氏が健在であることは、各方面に影響を及ぼすことになりそうだ。

 若手親方のひとりは、「これは尾車さん(元大関・琴風)へのメッセージでもあるでしょう」と話す。

 尾車親方は2022年4月に65歳で定年退職となり、退職後は再雇用の参与となった。70歳の誕生日まで協会に残るとみられていたが、「老兵は消えるのみ」といって年寄名跡を佐渡ヶ嶽部屋に奉還するかたちをとった。前出・若手親方が続ける。

「現在、尾車さんはスポーツ報知の専属評論家をしている。同紙では元横綱・白鵬の宮城野親方がメインでやっていたが、弟子の北青鵬の暴力事件もあって現在は休載中。そのため、尾車さんが『元大関・琴風の目』としてメインの評論家になっている。“老兵は消えるのみ”とは、角界から離れるという意味ではなく、むしろしっかり食い込もうとしている。

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