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『めざましテレビ』新メイン就任のフジ伊藤利尋アナ、どんな場面でも「完璧に仕切る」実力 局アナとして出演者やスタッフへの気遣いも

NEWSポストセブン / 2024年7月24日 7時15分

 筆者は午前中時代の『知りたがり!』や『バイキングMORE』で伊藤アナと何度も共演している。伊藤アナの魅力は、なんと言っても生放送に強いことと、いわゆる“猛獣遣い”であることだろう。番組中に突発的なことやアクシデントがあったとしても、伊藤アナは冷静に対処。硬軟どちらのネタも鮮やかにさばけるので、どんなニュースが入って来ても、「初めまして」の専門家がやって来ても、完璧に仕切れることには毎回驚かされた。

 前述の『27時間テレビ』でも、そのスキルが十二分に活かされていた。生放送で、あれだけの人数の人気者たちの中心にいると、どれほどのベテランでもテンションが上がり過ぎてしまい、その結果、喋り過ぎたり、時間が気になって、いい場面でつい口を挟んだりしてしまいがちだ。

 が、伊藤アナは終始、小木を立て、芸人らのコメントを黙って待ち、絶妙のタイミングで次へと進行していくのである。

 平和的なルックスで、上半身を深く曲げたポーズや1~2歩、前に出るリアクションは、アナウンサーとして最大限の表現。決して演者の邪魔をせず、自分よりも若いタレントに対しても“さん付け”で絶対にタメ口になることのない伊藤アナは、男性アイドルたちからも一目置かれる存在なのである。

番組の打ち上げでは最後まで壇上に残り出演者を労った

 局アナとしての“作法”や”礼儀“も身に付いている。さまざま想い出はあるが、『バイキングMORE』の最終回後、局内で行われた打ち上げの司会をしていた伊藤アナは、小一時間が過ぎ、坂上忍が会場を後にし、エライさんたちが見送りのため会場を出た後も一人、檀上に残り、その日で卒業する曜日ナレーターを労う時間を仕切った。

それぞれのナレーターさんの特徴や曜日スタッフとのとっておきのエピソードを織り交ぜながら、数分間をちゃんとショーアップした伊藤アナ。演者でありながら、局員として、打ち合わせ中から反省会に至るまで、目配りをし、自身の意見や感想はしっかり上に伝える人でもあったからこその見事なひとときだった。その日でバラバラになってしまうレギュラー陣やスタッフも、伊藤アナのお陰で気持ち良く卒業できたのではないだろうか。

そんな伊藤アナが9月30日から『めざましテレビ』のメインキャスターに就任することが発表された。今年4月に30周年を迎えた同番組。2012年までは大塚範一アナがメインを務めていた。

フジテレビはもちろん、系列のネット局でもティーンやF1、F2(20歳~49歳までの女性視聴者)に圧倒的な人気を誇ってきた『めざましテレビ』の魅力の一つは、歴代の女性アナウンサーと大塚さんを中心にした仲の良さだったと思う。数字の上がる番組は演者らが仲良しで風通しが良い…とは放送作家としての筆者の持論でもある。さらに大塚さんはファッションやグルメなどの女性トレンドを女子アナと共に楽しみながら紹介する“かわいさ”もあった。これは、長年エンタメコーナーをずっと楽しそうに担当している軽部真一アナとの共通点でもある。

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