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《シンガーソングライターAARONインタビュー後編》「見返してやりたい」から「恩返ししたい」 元日本一の空手少年が音楽で届けたいこと

NEWSポストセブン / 2024年7月31日 11時15分

「いや、ぼくがすごいんじゃなくて、待っていてくださるファンのかたの方がすごいんですよ! そういえば、そこでもミラクルな出会いがあったんです。とあるおばあちゃんがライブに車椅子で来てくれたんです。だからおばあちゃんちょっと前へって呼びかけて、ファンのみなさんも協力してくれて見やすい場所に来ていただいて、ライブが終わった後には写真を撮ったりしていたんです。そしたらおばあちゃんが指輪をプレゼントしてくれて。だからぼくも自分の指輪を取って交換しましょうってプレゼントしたんです。

 で、その後『それってパクリじゃないですか?』の現場挨拶に行かせていただいたとき、プロデューサーさんと一緒に女性がいらしたんです。聞いたら、おばあちゃんの車椅子を押していた女性で、実は日本テレビの救護センターに勤めているらしくて「あの時は優しくしてくれてありがとう」とお礼を言いに来られたんです」

──ミラクルがたくさんあるんですね。そうしてメジャーデビューして1年ちょっと。結果を残してきていると思うんですが、あの頃の仲間に“見返して”やれましたか?

「『見返してやる』っていう気持ちは、いまはもう全くないですね。社長もマネージャーさんも、いまこうやってぼくに人生かけてくれる人たちがいるし、ずっと応援してきてくれているファンのみなさんに『恩返ししたい』と思っています。

 だって客観的に見ても、1年前までは路上で歌っていたのにいきなりドラマのタイアップに決まるとか、地上波のしかもゴールデンで歌っているとか、夢のようですよ。だから2年目は現実を見て、地に足つけて売れたいって強く思います」

──では今後の夢を聞かせてください。

「まずは武道館にアーティストとして立つこと!です。空手では何度も行ったので、今度は歌で立ちたいですね。

 あと役者もしたいんですよ。殺陣なら空手の経験を活かせるんじゃないかって何回もマネージャーさんに言っているんですけど(笑い)。それと絵も描きたいですね。絵を描くのは好きなので、いずれジャケ写を自分で描きたいなと思っています」

──やりたいことがいっぱいなんですね。空手から音楽へ、音楽から演技へ……新しいところに飛び込む怖さはないんですか?

「全くないです! それが楽しいというか。どんどんどんどん新しいところを見せていきたいなっていうのがありますね。

 そのためにもひとつひとつ結果を出していかないとと思っています。まずは初めてのワンマンライブを成功させること。過去の歌を交えてファンの方への感謝の気持ちをぎゅっと詰めてお届けできたらと思います」

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