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【29歳パパ活女子に懲役5年6か月】法廷で明かされた激動の半生「14歳から援助交際」「友人の借金を押しつけられネカフェ生活」「2度の窃盗歴」

NEWSポストセブン / 2024年7月26日 16時15分

 伊藤被告は仕事での失敗経験や発達障害の診断から「私には夜の仕事しかできない」と考えるようになり、風俗の世界に身を置くようになった。もともと14歳で援助交際をした経験も複数回あるといい、身体を売ることへの抵抗が少なかったようだ。

 しかし、「家族の視線が厳しかった」と、家に居場所を見つけられず、24~25歳の頃に家出を繰り返し、岐阜市内の病院に入院することになる。退院後はグループホームに行くが、犯罪に手を染めてしまう。伊藤被告が世話人の財布からお金を盗んだのだ。

 これをきっかけに実家に戻った伊藤被告は、東京に出ることを決意するようになったという。その際の交通費は母親の交際相手の財布から盗んだお金だった。以降、事件を起こすまでの約1年間、家族とは一度も連絡をとらなかった。

 東京での住居や仕事にアテもなく、歌舞伎町のネットカフェに寝泊まりするようになるが、すぐに所持金が底をつきる。消費者金融から10万円借りたというが、現在に至るまで返していない。

「金遣いが荒い」と自覚している伊藤被告にとって、生活保護と障害年金だけでは足りず、また風俗で働き出すことに。出勤はまちまちで、1日の出勤で1万5000円あれば多いほうだったという。稼いだお金は「一人で心細くて」と、飲食費や遊興費に溶けた。手当時を振り返り、伊藤被告は「お金を使う」行為が目的となっていて、それが生きる意味にもなっていたと明かしている。

友人の「ホストの借金」を押しつけられる

 その後、伊藤被告は同じく風俗で働いていた女性と仲良くなり、彼女が自宅に転がりこむようになる。そして、この女性がホストで作った借金の連帯保証人に。気づけば女性とは連絡が取れなくなり、借金をすべて抱えることになった。連日、借金の取り立てが来るようになった伊藤被告は夜逃げ同然で自宅を飛び出し、歌舞伎町で再びネットカフェ暮らしをするようになった。

 このあたりから伊藤被告は、金への強い執着を見せるようになる。

 2022年7月18日、伊藤被告は自分と同じくネットカフェに寝泊まりする風俗業の女性の部屋に侵入し、3万1000円を窃取し逮捕される。警察の取り調べには「よくないことと思っていたが、お金がどうしてもなくて必要だった」と答えている。

 この過程で、葛飾区の病院に任意入院することになり、わずか1週間で退院。ネットカフェ生活に戻った伊藤被告はマッチングアプリやXを用いた売春・パパ活を行なうようになる。

「しずか」というハンドルネームを使い、男性に売春を持ちかけ、アポが入れば外出する。そんな生活が続いた。稼ぎは1日1~2万円ほどで、最高月収は60万円ほどだったという。しかし、宿泊費だけで1日7000~8000円もかかっていて、散財癖も変わらなかったため、ネットカフェ暮らしからは脱却できなかった。

 そして2023年1月、パパ活で知り合った男性に勧められ、伊藤被告は乱倫パーティの世界に足を踏み込むことになる──。

(後編に続く)

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