《12歳女児不同意性交で懲役6年半》「公務員一家」で育った八並孝徳被告(20)犯行理由は「襲わなきゃという強迫観念」だった
NEWSポストセブン / 2024年7月30日 17時59分
登校中の女の子(当時12)に性的暴行を加え、不同意性交の罪に問われ、懲役6年6か月の判決を言い渡された八並孝徳被告(20)。判決のあった7月19日、福岡地裁の今泉裕登裁判長は、被害に遭った女の子は日常生活に支障をきたしていると伝え、今回の犯行を「身勝手で厳しい非難に値する」と述べた。【前後編の前編】
福岡県宗像市──市内にあるのどかな新興住宅地で起きた悲劇。男もまた、この街に生まれ育ち、学生時代は子ども食堂や地域見守り活動に参加するなどし、地元に貢献するような人物だったという。男が育った家庭を知る近隣住民はNEWSポストセブンの取材にこう話した。
「あの人は警察官のお父さんと、地元で教員をやっているお母さんのもとで育った公務員一家の長男なんです。ボランティアなんかをやっていたというのも、真面目なおふたりに育てられた影響かもしれません」
また2008年に発行された男の出身校のお便りを見ると、スピーチコンテストの候補として彼の名前が挙がっており、課外授業にも積極的だった様子がうかがえる。そこには「機関車の整備士になり、優れた日本の技術を世界に広げたい」と将来の目標なども記載があった。
犯行現場の様子は
事件が起きたのは2023年の11月29日のこと。取材班は犯行現場を訪れた。一軒家が立ち並ぶこのエリアは、最寄り駅から1.5キロほど離れた住宅街だ。
その一角にはわずかに山肌が剥き出しになった藪があり、男はそこで犯行に及んだ。人目を避けられるほど草木が生い茂っているわけでもなく、近くには住宅や学校もあり、犯行が白昼堂々行われたとはにわかには信じ難いような場所だ。
男に服を脱がされ「声を出したら殺す」と脅された女の子。薮のすぐそばに小学校の裏門があるものの人通りは少ない。行為が終わると彼女は服を着直し、自力で学校まで逃げ去ったという。なぜ、男はこの女の子を狙ったのだろうか。彼女の家庭と親交がある人物がこう語る。
「実は事件のあとにいろいろやり取りをするなかで、男と女の子の住居がすごく近いことがわかったそうなんです。彼女は男とまったく面識がなかったみたいですが、彼のほうはその子の存在を前から知っていたのではないかという話もあるようでした。事件が起きたエリアは新興住宅地なので、子ども自体はすごく多いので、もしかすると誰でもよかったのかもしれませんが……。そればっかりはもう本人にしかわかりません」
5月31日に福岡地裁で行われた被告人質問。男は言葉を詰まらせながら弁護士や検察官の問いに答えていた。事件が起こった4か月前には自暴自棄になり仕事を辞めたと話し、無職の期間は動画配信サイトなどを観て過ごしたという。そして犯行の動機については「理解されないと思うんですけど、『襲わなきゃ』という変な強迫観念はあったと思います」と語っている。
自身が追い込まれていたにせよ、無垢な女の子を襲っていい理由にはならない。
(後編に続く)
外部リンク
- 【後編】「犯人は26〜27歳で出所する」12歳女児・不同意性交の犯行現場で垣間見えた八並孝徳(20)被告の“計画性”「行為後に女の子は自ら服を着て学校に駆け込んだ」
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