1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 社会
  4. 社会

「犯人は26〜27歳で出所する」12歳女児・不同意性交の犯行現場で垣間見えた八並孝徳(20)被告の“計画性”「行為後に女の子は自ら服を着て学校に駆け込んだ」

NEWSポストセブン / 2024年7月30日 18時0分

不同意性交等の罪などで懲役を言い渡された八並孝徳被告

 2023年11月、福岡県宗像市で当時12歳の女の子に性的暴行をして、不同意性交の疑いで逮捕されていた八並孝徳(20)被告。男は福岡地裁で行われた裁判で、自身が職を失ったことで自暴自棄になり、人を傷つけたいと思うようになったと話した。7月19日、男は懲役6年6か月の判決を言い渡された。【前後編の後編】

 5月31日に行われた裁判の被告人質問、男は事実確認の質問に応じていた。そのなかで検察官は、男が主張する“自暴自棄”について追及した。

──「傷つけたい」というために必要なことでしたか。やりたいことやっただけじゃないんですか。

「それはないです」

──やりたくもないのにやったということ?

「そうですね」

──本当はしたくなかったけどやったんですか。やりたかったんじゃないんですか。

「そうならあそこまで小さい子にやりません。そういう趣味はないから、だとしたら大学生とかを襲っていたと思います」

犯行には“凶器”も用意していた?

 事件の当日、日付が変わったころから犯行時刻までの8時間以上も街を徘徊していたという男。逮捕後に「一生キズが残りやすいように性行為をした」とも供述しているが、今回、男はなぜ彼女を狙ったのか。女の子と同級生の子どもをもつ保護者はある“後日談”を話した。

「被害に遭った女の子は、別に大人びて見えるなんてことは全然なくて、いたって普通の小柄な小学6年生。学校までは歩いて30分くらいの場所に住んでいるそうですが、事件の当日は少し遅れて家を出たらしく、それで学校に着く直前で襲われたんです。

 親たちのなかでは犯人の男が『ロープもナイフも用意していた』という話もあり、最悪の事態になっていた可能性も……と考えるとゾッとします。女の子は暴行を受けたあと、自分で服を着て逃げ出したわけですよね。その光景を想像するともういたたまれません」

 この話が事実であれば、あまりにも卑劣な行為だ。この一件があって、女の子はあらゆる男性に対して不信感を抱くようになってしまったという。

 7月19日の判決で、同地裁・今泉裕登裁判長は事件について「被害女児の人格を踏みにじる、卑劣で悪質なもの」と厳しく指摘。男は被告人質問の際、女の子に対して「傷つけてしまった被害者のことを1日たりとも忘れずに自分自身も一生懸命働いて生きていきたいと思います」と反省の弁を述べている。

 そんな彼も26〜27歳で服役を終えて出所する。性犯罪については、厳罰化を求める声を受けて法改正が重ねられてきたが、今回の「懲役6年6ヶ月」という判決についても「刑罰が軽すぎる」といった声は多い。子どもに接する仕事に就く人に性犯罪歴がないか確認する制度「日本版DBS」の導入が決まっているが、それだけで十分なのか、社会的な議論が必要になるだろう。

(了。前編から読む)

 
 
 

 

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください