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怪談師・深津さくら「霊感の有無にかかわらず、誰にでも不思議な出来事は起こる」、多いのは“故人の強い思いを感じさせる出来事”

NEWSポストセブン / 2024年8月3日 16時15分

怪談誌として活躍する深津さくらさん

「私は実際に霊的体験をしたという人から話を聞いてそれを発表しているのですが、経験上、霊感の有無にかかわらず、誰にでも不思議な出来事は起こると感じています」

 とは、女性怪談師の深津さくらさんだ。霊的な体験談には、怖い思いをしたという話ばかりではなく、どちらかというと、故人の強い思いを感じさせるような出来事が多いのだという。

個人の強い思いが霊的現象を起こす

「これは、ある男性から聞いた話です。40代の頃、夜勤を終えて更衣室で着替えていたところ、作業着のボタンがすべて取れてしまったそうです。不審に思いながら帰宅すると、妻から“お義父さんが亡くなった”と報告が。すぐに葬儀場に駆けつけると、叔父が“昨晩に限って眠れなかった。そうしたら、明け方に電話があって……。これって虫の知らせだな”などと話していたそう。“親父は自分だけではなく、いろいろな人に自分の死を知らせたんだな”としんみりした気持ちになったといいます。

 葬儀は順調に進み、父親の遺体を納めた棺がまさに火葬されるというとき、事件が起こりました。火葬場の責任者が慌ててやってきて、“申し訳ありません、火が消えてしまいまして、いま点検していますのでもう少しお待ちいただけませんか”と言う。“そんなことあるのか?”と思いつつも待っていると、しばらくして再び火がついたそう。ところが今度は、ドカンという爆発音とともに火葬炉の扉が開き、棺が半分ほど外に飛び出したといいます。悲鳴が場内に響き渡り、外に逃げ出す人たちも……。すると親戚のひとりが震えながら、“彼は生前、おれが死んだら絶対に土葬にしてくれ、火葬はやめてくれと頼んでいたから、もしかして……”とつぶやいていたそうです。

 とはいえ、いまの日本の法律上、土葬は難しいので、結局は火葬になったのですが、その場にいた親戚たちは口々に“火葬にしたからあいつが怒ったんだ”と言っていたそうです」(深津さん・以下同)

亡父の愛がブローチになって…

 このように、残された親族に故人がメッセージを伝える逸話は多いという。

「こんな話も聞きました。大阪に住む60代の女性が30代半ばの頃のことです。大好きな父親ががんで急逝し、気持ちの整理がつかずに数か月間、涙に暮れて過ごしていたそうです。そんなある日、父親が夢の中に出てきて、病院のパジャマを着たまま、薄暗いところに立っていたそうです。女性が“お父さん大丈夫?”と聞くと、生前、病巣があった胸部に手を当てつつも、“大丈夫やねん。どっこも痛くないで”と笑っている。安堵する女性に対し父親は、“これをあげようと思って”と、ブローチを渡してくれたそうです。貝を2枚重ねた印象的なデザインでした。

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