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【現役生活38年】三浦知良(57)、サッカーへの変わらぬ情熱「今は辞める理由が見つからない」 ポルトガルの日々を糧に「また鈴鹿で結果を出したい」

NEWSポストセブン / 2024年8月8日 10時59分

「結局、どこで暮らしてもやることはほとんど同じ。サッカーを軸にして、その街で暮らす人と出会い、練習場に向かい、鍼をうち、超音波治療で深部をマッサージしたりと、身体をメンテナンスして次に備える。まあ、ほとんどの生活時間は、練習と試合への準備に費やされているわけです。

 自分の身体をいかに万全の状態でピッチにもっていけるか。僕のルーティーンはどんな場所に行ってもびっくりするくらい不変だし、そういう環境を自分で作り出してきたんです。よりよいサッカーをするために」

 そんな規則正しい“合宿生活”を倦むことなくもう何十年も続けてきたのがキングカズなのだ。

「たしかに合宿みたいだけど、サッカーをできる環境を与えてもらっているということ自体、幸せでしょ。みんなに助けられて、支えられて、楽しいですよ。

 もちろん、出場時間は少なくなっているし、結果も思うようには出ていない。ポルトガルの1年半にしてもプロとしては全然ダメだと思う。だけど自分の人生にとって、ポルトガルのサッカー文化、生活を味わえたすごく大きな1年半だった。その日々を糧にして、また鈴鹿で結果を出したいし、ひとつでも多くゴールしたい──今はそれだけしか考えていません。その希望も情熱も自分の中からまったく消えていないんです」

(前編から読む)

取材・文/一志治夫 撮影/関めぐみ

※週刊ポスト2024年8月16・23日号

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