《五輪メダリスト争奪戦勃発》テレビ局、プロダクションが獲得狙うアスリート“本命”は誰か？ プロダクションの最新マネジメント事情

　そして、今大会、ネットを中心に、コメントからファッションまで、もっとも高評価だった石川佳純のマネジメント会社は、テニスの錦織圭氏、ゴルフの笹生優花氏、フィギュアスケートの浅田真央氏らと同じ『IMG』だ。

「スポーツマネジメントに特化した事務所を選ぶのか、テレビ出演が期待できる芸能プロダクションに所属するかは、本人のキャラクターや志向によると思いますが、体操の池谷幸雄さんのように『池谷幸雄体操倶楽部』という個人事務所をもつ人もいますし、日テレの夕方ニュースに30年以上も出ていて、現在『news every.』のメインキャスターを務めるバドミントンの陣内貴美子氏は『ヨネックス』と共に『ジャムコーポレーション』という芸能事務所にも籍がありますが、他に所属タレントは見当たりません。つまり、自分が窓口というアスリートも少なくないのです」

　今大会、卓球解説にお笑い芸人のパーマ大佐を招いた『羽鳥慎一モーニングショー』（テレビ朝日系）は、昨年のバスケットボールW杯に続き、俳優の満島真之介を“情熱解説者”として招いている。

　プロ野球を引退した選手が全員解説者になれるわけでもないように、五輪メダリストのセカンドキャリアに必ずしも解説者の道が用意されているわけでもなく、上記のように、芸能界にもライバルはいる。

　果たして、この先、メディアで残れるのは、どの競技のメダリストなのか。興味津々だ。