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【自民党総裁選予測】“財務省の言いなりにならない総裁候補”として注目集まる小泉進次郎氏 「何をやりだすかわからないアンコントローラブルな政治家」との評価

NEWSポストセブン / 2024年8月20日 6時59分

 その導入を判断するのは次の総理・総裁になる。だからこそ、財務省の傀儡首相をつくろうとしているのだ。

 前出の長谷川氏が語る。

「財務省は国民に株投資を奨励し、“儲かるならこっちにも寄越せ”と金融所得から社会保険料まで取ろうと企んでいる。株投資のリスクは国民に負わせ、上がった時は国が上前をはねる。官僚はそんな発想しかできない。国民が財産を守るためには、ポスト岸田は財務官僚の言いなりにならない総理・総裁が不可欠なのです」

「何もわからない」のがいい

 果たして、財務省寄りの“金太郎飴”のような総裁候補が並ぶなかで、そんな政治家はいるのか。

 そこで注目されているのが小泉進次郎氏だ。

 環境相時代の発言から、「ポエム政治家」「政策は何もわからない」と揶揄する声もあるが、「むしろ経済政策を知らないからこそ財務省の影響を受けずに済んでいる」(進次郎氏に近い議員)という声もある。

 また、霞が関では、進次郎氏は河野氏と並んで「何をやり出すかわからない、アンコントローラブルな政治家」(財務官僚)と見られている。

 しかも、河野氏はすでに麻生氏の顔色を窺うばかりとなり、財務省にとって、麻生氏を通じてコントロール可能な“怖くない存在”になった。

 それに比べて進次郎氏の後見人的存在の菅義偉・前首相は名うての「反財務省派」の政治家として知られ、「進次郎首相が誕生すれば、菅氏が政権の後ろ盾となって麻生─財務省ラインの影響力排除に動く可能性が高い」(同前)と警戒されているのだ。

 父の小泉純一郎氏は「自民党をぶっ壊す」と総裁選に出馬して旋風を起こし、総理になると「私の内閣では消費税は上げない」と宣言して国民の心を掴んだ。

 政治評論家の有馬晴海氏は進次郎氏をこう見る。

「進次郎氏は総理の息子という政界サラブレッドだけに、新人議員の頃から財務省はじめ複数の官庁がそれぞれ省内にチームを組んでレクチャーを行なっていた。普通の議員なら、“オレはそんなに期待されているのか”と嬉しくなって官僚に取り込まれる。

 ところが、進次郎氏の場合、官僚とは一線を引いてきた。チヤホヤは飽きているから籠絡されない。各省の省利省益にも与しない。

 国会議員はキャリアを重ねると役所を向いて政治をする者が増えるが、父の純一郎氏は官僚ではなく、国民を向いて政治を行なう政治家だった。その姿勢を学んでいるのでしょう。進次郎氏が総理・総裁になれば、他の総裁候補と違って財務省のコントロールを受けずに政策を進める可能性は十分期待できると思います」

 狡猾な財務官僚の政治支配を逃れるには、官僚には考えを読むことができない“ポエム総理”のほうがいいのかもしれない。

(了。前編から読む)

※週刊ポスト2024年8月30日・9月6日号

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