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岸田首相退陣で女性皇族に関する議論はどう進む? 首相候補の石破・河野両氏は女系天皇容認、進次郎氏なら大胆な改革の可能性も

NEWSポストセブン / 2024年8月22日 7時15分

 総裁交代にあたり、岸田首相が昨秋から積極的に進めてきた「安定的な皇位継承」および「皇族数の確保」に関する議論の行く末にも注目が集まる。

「8月7日、衆参両院議長らは会見で、皇族数の確保に関して、女性皇族が結婚後も皇室に残る案について、各党からの意見聴取の結果、おおむね賛同が得られたと発表したばかりです。今後は、女性皇族の配偶者や子供に皇族の身分を付与するかどうかなど、細部を詰めることが課題となってくるでしょう」(前出・皇室記者)

 岸田首相の後継によっては、皇族数の確保のみならず、安定的な皇位継承に関する議論も一気に進展する可能性がある。

「立候補に意欲を持つ議員のなかに、天皇の血を父方から継ぐ女子が即位する『女性天皇』に肯定的な人物は少なくありません。さらに、女性天皇の子である『女系天皇』を容認する考えを持っている者もいます。

 現段階では皇位継承において、“悠仁さままでの流れをゆるがせにしてはならない”とされていますが、天皇家の長子である愛子さまを念頭に、女性天皇の実現を期待する声は根強くある。愛子さまにも皇位継承の順位がつくような議論が大きく動き出す可能性があります」(皇室ジャーナリスト)

石破氏、河野氏が「女系天皇」容認

 岸田首相の総裁選不出馬を受け、即日、「推薦人が確保できれば立候補したい」と明言したのは石破茂元幹事長だった。

「石破氏は、報道各社の世論調査で常に人気で、知名度も申し分なく、ポスト岸田の有力候補と目されてきました。推薦人20人の確保についても、めどがつきつつあるといいます」(前出・全国紙政治部記者)

 石破氏はこれまで繰り返し、女性・女系天皇も視野に入れた皇位継承策について言及してきた。8月4日のインターネット番組でも「女系天皇は選択肢から外すべきではない」と主張したばかりである。

「自民党内には頑なに女性・女系天皇を認めないという声もあるなかで、石破氏は賛否両論の声があるのを承知で、皇位継承策への思いを述べてきました。特に、『女系天皇』の可能性を排除するべきではないという主張は、自民党議員にしてはかなり踏み込んでいるといえます。

 彼にとって、皇室制度改革は思い入れのある政策のひとつであることは間違いありません。正式に立候補する運びとなれば、目玉に据える可能性もあるでしょう」(前出・全国紙政治部記者)

 現段階で立候補へ意欲を示しているなかには、石破氏以外にも、これまで女性天皇や女系天皇の可能性に言及してきた議員がいる。

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