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【シンガポールで日本人初の「ムチ打ち刑」判決】「執行中に失神するほどの痛み」性的暴行被告の元ルームメイトが明かす周囲に語っていた「鞭打ちへの強烈な怯え」

NEWSポストセブン / 2024年9月3日 11時45分

シンガポールのムチ打ち刑のイメージ

 シンガポール高等裁判所は7月1日、2019年にシンガポール在住の女子大生を自宅に連れ込み性的暴行を加えたほかその様子を撮影して友人に送るなどしたとして、美容師の日本人男性A受刑者(38)に禁錮17年6か月、鞭打ち刑20回の判決を言い渡した。2019年当時、A受刑者とともにルームシェアをしていたという女性Bさん(24)が語る。

「日本人が多く住んでいるマンションでシェアハウスをしていた時に、Aさんも住人の1人でした。ほかにも、関西の大学に通っていた日本人男性、寿司屋を経営している日本人男性、韓国人の男性らがいました。真ん中がリビングのような共同スペースになっていて、あとは小部屋が6つ。シェアハウスと言っても住人同士の交流はあまりなく、挨拶くらいです。

 Aさんとは同じ日本人だったのでたまに世間話をすることもありました。気さくで話しやすい人でした。当時、私は広告系企業のインターンシップのために現地に渡った大学生で、20歳でした。33歳だったAさんから『俺の元カノと同じくらいの年齢だね』と言われ、『ずいぶん年下の人とお付き合いしていたんだな』と思ったのを覚えています」

「鞭打ちになる。本当に怖い」

 Bさんは事件が発覚した時のことをこう振り返る。

「事件があったのは朝方だったと聞いています。その時、私は熟睡していて、Aさんが女子大生を部屋に連れ込んで卑劣な行為に及んでいるとは知りませんでした。翌日買い物から帰ってくると、体の大きい警察官が数人いて、Aさんの部屋から洋服などを押収していました。警察官に『何があったの?』と聞いても『大丈夫だからね』としか教えてくれませんでした。そのときは何が起きたのか分かりませんでしたが、ただごとではないことは張り詰めた空気から感じ取れました。
 後日、マンションのオーナーの口から、Aさんがレイプ事件を起こして警察沙汰になったことを聞きました。『その女の子と自分は同意の上だった。あの女の子は出稼ぎ外国人で、ビザ目当てで自分にハニートラップを仕掛けてきたのかもしれない』といった内容を聞いたことも覚えています。

日本人好きだったオーナーはAさんの言葉を信じて、弁護士を紹介したり、破格でそのまま部屋に住まわせてあげたり、全面的にサポートしていました。私も何があったのかAさんに事情を聞きに行くと『女の子にハニートラップをかけられて騙された。このまま性犯罪ってことになると鞭打ちになる。本当に怖い』と鞭打ちの刑に処されるのを不安がっていました」

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