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《韓国では知り合いの写真や卒アルから作成、拡散も》一般人も未成年も被害者となるディープフェイク性犯罪の卑劣さ 元アイコラ職人「タガが外れたなという感じ」

NEWSポストセブン / 2024年9月11日 16時15分

 実際にSNSをのぞいてみると、確かに同様の投稿が複数発見された。日本在住の一般女性のSNSから勝手に借用してきたと思われる写真や映像を持ち寄り、そこにわいせつな文言を入れたり、ディープフェイク作成の依頼を行っていた。ひどいものになると、そうした写真を紙に印刷したりして、そこに体液のようなものをかけたような投稿まであり、女性の人権を蹂躙しようとする悪質さが際立つ。

「韓国の事件は驚きましたけど、日本だってあまり変わらないような現状です。いずれ韓国のように、女性が脅されたり暴行を受けたり、それ以上の事件が起きるかもしれないと思っています。匿名だから大丈夫、という認識の元に、何でもやる人が増えたなという印象です。もっとも、私も身を隠していましたが捜査でバレた。あの当時に匿名アプリがあったとしたら、私も利用していたかもしれません」(元アイコラ職人の男性)

 ちなみに、テレグラムなら秘匿性が高いから絶対に身バレしないということはない。運営会社が非協力的なので比較的、利用者の身元特定に時間がかかるのは事実だが、捜査当局によってログなどの情報が発見され、検挙に繋がった例も少なくない。

 これまで、ネットで流布するディープフェイク・ポルノの素材にされて被害に遭うのは、歌手や女優、インフルエンサーなどの有名人女性だというのが一般的なイメージだっただろう。だが今は、有名無名を問わず、女性というだけで誰も安心できない世界になってしまったと言えるのかもしれない。

「n番部屋」事件が報じられたときも、尹大統領が撲滅を命じるほどの社会問題となっている今回の大量のディープフェイク・ポルノの事件についても、SNS上では「日本ではあり得ない」という声があがっている。だが実際は、ただ見えていないだけ、隠されているだけ、なのかもしれない。

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