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《抗争は終結するか》山口組分裂から10年目 生き残りをかけて関係者の間で流される噂、ガセ、怪文書

NEWSポストセブン / 2024年9月8日 16時15分

 8月には、内部抗争の火種となりそうな事件が起きた。岡山市内で池田組幹部と傘下組織の幹部が酔っ払った末に乱闘になったのだ。池田組の組長は傘下組織の幹部だけに謹慎禁酒を命じた。だが処分された方は自分に非がないと自らの組長に報告。仲違いとなったという。情報提供者はこの仲違いが池田組の今後を左右すると案じている。前述した関係者はこの情報を「おそらく事実に近いだろう」と話す。

 8月下旬には、逮捕された池田組組長が組の幹部や直参たちに騙されているという怪文書が流れた。直参の前では組のために体はかけられないというが、親分の前に出ると、体をかけて刑務所に行く覚悟があるといつも言う幹部、山口組の紐が付いている幹部、山口組傘下の組に情報を流している幹部、池田組が潰れる様子を見ているという幹部たちがいて、親分は騙されているという。この怪文書では、そのことを親分に一日も早く気が付いてほしいと結んでいる。どれも池田組の行く末を案じる文章で締められているので、出したのは内輪の可能性が高いだろう。

 六代目山口組組長の司忍は80歳と高齢で、組のナンバー2の若頭という地位ながら若くない高山清二も75歳。引退してもおかしくない歳だが、抗争が続く限り引退はしないと言われている。組を割って出ていった組織も生き残りをかけているが、縮小化、弱体化は進む一方だ。どんな形で決着できるのか不明だが、どちらにとっても抗争は終わりにしたいというのが本音ではないだろうか。

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