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創価学会の衰勢を反転させるべく、故・池田大作名誉会長の長男による“継承”が浮上 透けて見える「池田氏のカラーを強調する戦略」

NEWSポストセブン / 2024年9月11日 10時59分

 創価学会執行部にとってはそうだが、元本部職員はこう解説してくれた。

「香峯子さんはじめ池田家の方々は、粛々と相続を済ませ、もう静かに過ごしたいと願っているはず。家族葬で荼毘に付したことにもそれは表われていると思います」

 とはいえ自宅の登記の日付が池田氏の神話と紐づいているあたりに、学会組織とは切っても切れない池田家の立ち位置が滲んでいるように思えてならない。

 創価学会広報室にこの点を問うたが、「この種の質問にはお答えしない」と言うのみだった。

 池田家と教団、政党の関係は今後どう動くのか。

(了。前編から読む)

【プロフィール】
広野真嗣(ひろの・しんじ)/ノンフィクション作家。神戸新聞記者、猪瀬直樹事務所スタッフを経て、フリーに。2017年、『消された信仰』(小学館文庫)で小学館ノンフィクション大賞受賞。近著に『奔流 コロナ「専門家」はなぜ消されたのか』(講談社)。

※週刊ポスト2024年9月20・27日号

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