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「授かり婚の東出昌大」と「笑えない齋藤元彦・兵庫県知事」…オバ記者(67才)が抱いた話題の2人についての違和感

NEWSポストセブン / 2024年9月15日 11時15分

「辞職の意思はないか」と聞かれると、判で押したように「県政を前に進めたい」と答えたり、自身にパワハラ体質があるのではないかとの質問には「仕事については厳しくさせていただいている」って、まぁ、その言葉の説得力のないこと!

 百条委員会という行政の裁判所のような場面で、これを延々2時間以上詰められると、顔を青くして、目をしばたたかせる場面もある。だけどキツイ質問が飛んでくると必ず「うん」「はい」と冒頭に軽〜くうなずいてから答えるその神経。兵庫の方言なのか、語尾の「です」を「すぅ」と息を吐いて発音することまで気になってしまうんだわ。

 この原稿を書いているのは9月頭なんだけど、この人、これからどうなるのかしら。私は子供の頃、何か失敗をするたびに母親から「後先、考えねぇガキだ」と怒られてきて、幸い、自己責任で済んだんだけどね。県職員が明かした齋藤知事の行状から察するに、彼の辞書には「後先」の文言はないのかも。ここまで追い込まれる前に自身のふるまいを正そうと思わなかったのかしら。

 解剖学者にして日本ニュース時事能力検定協会名誉会長の養老孟司先生は、恩師から受けた「教養とは、人の心がわかる心」という言葉を大切にしているそうだけど、それに照らせば、齋藤知事は絶望的に教養が足りない人なんだと思う。そうと自覚したら、彼にだって開ける道があると思うんだけど、どうなのよ。

 そんなこんなを考えていると、67才の初秋の一日はあっという間に終わるのでした。

【プロフィール】
「オバ記者」こと野原広子/1957年、茨城県生まれ。空中ブランコ、富士登山など、体験取材を得意とする。

※女性セブン2024年9月26日・10月3日号

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