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「頭のおかしいじじい」“紀州のドン・ファン殺人公判”で明かされた元妻・須藤早貴被告のネット検索ワードが生々しすぎる

NEWSポストセブン / 2024年9月18日 6時29分

 事件前日には「頭のおかしいじじい」と検索し始め、当日日中にも「老人 頭がおかしい 理由」「頭おかしいと言われる場合のある精神疾患の種類」などと高齢者の精神的な問題について調べ続ける。夕方には「税金のない国」「税金のない国は存在する」「ドバイ 税金」と、税金対策について情報を得ようと検索した形跡があった。

 事件が起きた直後、日付が変わった2018年5月25日の2時ごろからは「インスタグラム 一括削除」と検索し、数日後には「警察 携帯履歴 盗聴」「警察 携帯 検索履歴 盗聴」「通信傍受 要件」「通信傍受 方法」「通信傍受 インターネット検索」「通信傍受とは」「通信傍受」「遺産相続 どれくらいかかる」など、警察の捜査について検索。

 その後も「バレずに殺せば正義 復讐代行」「野崎幸助 薬物」など、不穏な検索は止まらず、事件翌年の春も「殺人罪 時効」「殺人 自白 無罪」「殺人 自白なし」「覚醒剤 現行犯逮捕」と調べ続けていた。

 野崎さんは2018年5月6日、愛犬「イブ」が死んだことから、お別れ会を同年6月11日に開催すると決め、その準備に明け暮れていた。家政婦が事件の日に自宅を離れていたのも、イブのお別れ会の準備のためだった。

 検察官はこうした事実などから、野崎さんが自ら命を絶った可能性も、家政婦による犯行の可能性も低いとみているようだ。果たして事件は須藤被告によるものなのか。公判には今後、覚醒剤の密売人を含む、28人の証人が出廷する見込みだ。

(了。前編から読む)

◆取材・文/高橋ユキ(フリーライター)

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