「中国で反日感情が高まる日」を日本大使館がホームページで注意喚起 “12月13日の南京事件追悼記念日”までに駐在員家族を帰国させようとする動きも
NEWSポストセブン / 2024年10月1日 7時15分
中国・深セン市の日本人学校に通う男児が殺害された事件を受け、中国政府は「偶発的な事件」「類似の事件はどの国でも起こり得る」と主張して幕引きを図っている。だが、事件の背景には反日感情の暴走を野放しにする習近平政権の存在があるとの指摘も多い。
深センでの事件が起きた9月18日は、柳条湖事件(1931年に柳条湖で日本の関東軍が南満州鉄道を爆破した事件。関東軍はこれを中国軍の仕業として出兵し、満州事変が始まるきっかけとなった)が起きた日で、中国では「国恥日」のうちの一つとされている。その日に合わせて日本人学校を狙ったのだとすれば、次に危ない“Xデー”はいつなのか。
中国情勢に詳しいジャーナリストで千葉大学客員教授を務める高口康太氏が言う。
「国家主席だった江沢民が1990年代に始めた愛国教育はその後どんどん強化され、9.18の柳条湖事件の日には空襲警報のサイレンを鳴らして知らしめる都市もあります」
反日感情が特に高まる日には、現地の領事館や日系企業から在住日本人や社員に向けて注意喚起のメールが送られてくることもあるという。事件当日の9月18日にもそれは送られていた。
在中国日本大使館のホームページにも「安全の手引き」として〈日本人が関与した歴史的事件が発生した日には反日感情が表面化する傾向が強い〉と、具体的な日付が明記されている。
「次に危ないと見られているのが、12月13日の南京事件追悼記念日です。1937年に日本軍が南京に入城した日ですが、2014年に『国家追悼日』の祭日に制定されました。
現在、在中国日本人の間では、日本人と見分けられないよう子供のランドセルをやめさせ、街中で日本語を話さないようにする自衛策が取られている。
さらに12月13日までに現地駐在社員に帯同する家族を帰国させようとする動きも活発化しています」(同前)
※週刊ポスト2024年10月11日号
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
石破茂新総裁 深センの邦人男児刺殺事件に“怒”「“こんなものはどこでも起こる”とは何ですか!」
スポニチアネックス / 2024年9月29日 10時35分
-
高市早苗氏、深センの邦人男児刺殺事件で中国の反日教育に言及「SNS上で日本人学校に対する憎悪…」
スポニチアネックス / 2024年9月22日 10時31分
-
深圳の日本人男児殺害、中国主要メディア沈黙 SNSは「批判」と「反日」が混在
産経ニュース / 2024年9月20日 16時12分
-
〈中国・日本人10歳児死亡〉「怖いなら中国から出ていけばいい」SNSには事件に挑発的な書き込みも…狙われた日本人、大使館は安全確保の注意喚起も現地留学生は「どう注意すればいいの?」
集英社オンライン / 2024年9月19日 19時56分
-
中国・深圳で日本人学校の10歳男児が襲われる 9・18「国辱の日」との関連は…
東スポWEB / 2024年9月19日 6時13分
ランキング
-
1【速報】イスラエル軍がレバノン南部に地上侵攻を開始 2006年以来 イスラエル軍発表
TBS NEWS DIG Powered by JNN / 2024年10月1日 8時28分
-
2ウクライナ東部ウグレダルにロシア軍が侵入 現地メディア 陥落の恐れ高まる
産経ニュース / 2024年10月1日 9時14分
-
3邦人の安全確保、改めて要請=男児刺殺事件受け―在中国日本大使館
時事通信 / 2024年9月30日 21時17分
-
4国連総会で北朝鮮が一般討論演説「対立をあおっているのはアメリカ」
TBS NEWS DIG Powered by JNN / 2024年10月1日 9時17分
-
5「中国で反日感情が高まる日」を日本大使館がホームページで注意喚起 “12月13日の南京事件追悼記念日”までに駐在員家族を帰国させようとする動きも
NEWSポストセブン / 2024年10月1日 7時15分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください