日本保守党・河村たかし共同代表が高市早苗氏にラブコール「私は組むのがいいと思っている」 岩盤保守層の票を自民党から奪取できるか
NEWSポストセブン / 2024年10月11日 6時59分
自民党総裁選で石破茂・首相と大接戦を演じた高市早苗・前経済安保相。高市氏を支えた面々は非主流派に転落。反発の受け皿となる高市氏が、動きを起こせば、自民党は一気に瓦解へと向かう可能性がある。そんな中、保守政党を中心に早くも高市氏への「ラブコール」が起きている──。【全3回の第3回。第1回から読む】
自民党総裁選に石破氏が勝利し、高市氏が敗れた翌日(9月28日)、作家の百田尚樹氏が代表、河村たかし・名古屋市長が共同代表を務める日本保守党が名古屋市で街頭演説会を開き、総選挙に「東海ブロックで5人。届かなければ全国で5人」を擁立し、国政政党を目指すと発表した。
その後、河村氏は名古屋市長を辞職して愛知1区から出馬することを正式に表明した。河村氏が本誌・週刊ポストの取材にこう語る。
「私は高市さんと組めると思っている。高市さんとは新進党で一緒にやっていた仲だし、よく知っている。思想も似ているし、政策は変わらない。政治は勢力を広げないといけない。そのためには組める人とは組んだほうがいい。百田代表たちにはまだ聞いていないけれども、私は組むのがいいと思っている」
政治ジャーナリスト・宮崎信行氏も、「高市新党」ができれば伸びる可能性があると見ている。
「高市氏が自民党を飛び出して新党を結成すれば、ついていく議員は少なくないでしょう。推薦人のなかには地元など色々なしがらみですぐ離党できない人もいるでしょうが、推薦人以外からの参加者が出てくるでしょう。参院は選挙ではないので合流しやすい。
高市新党ができれば、日本保守党だけでなく、保守的なポジションを取る各党内の勢力とも組める。そうした勢力の結集に動けば、岩盤保守層などの票を自民党から奪って、伸びるのではないか」
もちろん、高市氏が新党結成して超短期決戦となる今回の総選挙を戦うには準備期間が足りないというリスクがある。
たとえ新党結成までは至らなくても、高市氏が自民党内外の保守勢力の結集に動けば、総選挙後にキャスティングボートを握る可能性がある。
「石破氏が今回の総選挙で自民党の議席を大きく減らした場合、党内で責任論が高まるのは間違いないでしょう。その時に高市氏が反主流派を率いて倒閣に動く可能性は十分にあります。むしろ、高市氏が党三役も入閣も蹴って無役になったのは、そういう状況になった時に動きやすいようにと考えたのかもしれません」(宮崎氏)
新党結成か、それとも総選挙後のリベンジマッチか。果たして高市氏はどちらを選ぶのか。
(了。第1回から読む)
※週刊ポスト2024年10月18・25日号
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