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高田文夫氏の心を動かした『極悪女王』『侍タイムスリッパー』 お金をかけようとかけまいといい作品は時代を超える勢い

NEWSポストセブン / 2024年10月10日 16時15分

『極悪女王』など気になったドラマや映画について(イラスト/佐野文二郎)

 放送作家、タレント、演芸評論家、そして立川流の「立川藤志楼」として高座にもあがる高田文夫氏が『週刊ポスト』で連載するエッセイ「笑刊ポスト」。今回は、『極悪女王』など気になったドラマや映画について綴る。

 * * *
 学生時代のクラブ活動ではないが、いい大人になっても同じ趣味を持つ同好の士が集まってワイワイするのは楽しいものだ。俳句の会(だくだく会)も30年やって、私が大病して倒れ復活してから仲間が「さんぽ会」を結成してくれて12年。

 ここに来て何故かできたのが「未亡人の会」。何やらタイトルだけは艶っぽいが実は男くさすぎる会。細田昌志が『力道山未亡人』で小学館ノンフィクション大賞を受賞したので、あれこれウラ話をきこうと集まったプロレス好き、ジャーナリズム好き、ゴシップ好き、黒い話大好きな面々。昨日、早くも第2回の集まりが私の呼びかけで神保町で開かれた。

「各自アッとおどろくスキャンダルをひとつ手みやげに用意すること」のお達しに一同戦々恐々。芸能マスコミの中でもやや腹が黒気味の男達は『笑点』の一之輔、ナイツの塙、ロケット団三浦、私のストーカーと呼ばれる「S点」プロデューサーやら私の担当編集者やらこのページのイラストを描いている佐野クンら10名以上。前回参加も、この日「WAHAHA」の本公演初日とあって不参加でくやしがっていたポカスカジャンのタマ等。

 店に入って来て早々塙は「女優Aはヤク○の女だったらしいですネ。プロ野球のB投手と歌手のCはSMなんですよ」など初回からホームランを飛ばしすぎ。一気に「未亡人」の話から「ウラプロレス」の話、芸人スキャンダル……5時間飲み、話し続けて皆が特上のネタを持ってくるもんだから私なんざもうフラフラ。まさにゴシップの千本ノック。翌日なにひとつ話を覚えていなかった。

 最近見て心が動いたのはやっぱりダンプ松本(ゆりやん)の『極悪女王』。クラッシュギャルズのふたりもちゃんとプロレスの形、動きになっていてトレーニングの見事さにも脱帽。ネットフリックスだからお金も充分かけている。

 一方お金をかけなすぎて自主制作で作った『待タイムスリッパー』がクチコミで大ブレイク。かつての『カメラを止めるな!』を思わせる勢い。スタート時単館上映だったのが今や日比谷・新宿でも見られる超メジャー。ラジオの生放送が終わり、平日の昼、日比谷の映画館がナウなヤングのアベックでいっぱい。ン? 私がタイムトリップしてる。若いカップルだな。

 そして私が今一番のお気に入りがNHK BSの『団地のふたり』。小泉今日子と小林聡美のかけあいにウキウキ。これほどのバディもの(相棒もの)はないだろう。

※週刊ポスト2024年10月18・25日号

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