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《ナンパ師グループが“韓国遠征”》弁護士がメンバーに伝授していた「不同意性交を回避するテクニック」副代表は「医者・刑事も会員」とアピール

NEWSポストセブン / 2024年10月17日 6時55分

「スタナン一家」の関係者が実態を告白した(現在削除済み、画像提供:あっちゃん @8nyn10)

「スタナン一家」と名乗る日本のナンパ師集団の、韓国旅行中のSNS投稿について騒動が広がっている。グループのメンバーが「女攻略のために、、『韓国遠征』行ってきます」(原文ママ)などとし、韓国国内でナンパしたとする女性の性的な画像や音声をSNSにアップした疑惑が浮上しているのだ。

 グループの代表・副代表はXで騒動を謝罪し「無期限活動自粛」を宣言しているが、その後も韓国や台湾のメディアが「スタナン一家」について相次いで報じ、批判の声が強まっている。グループの内部情報を知るA氏に取材すると、「情報商材ビジネス」の実態が見えてきた——【前後編の後編。前編から読む】

「モテたい…!」医師や刑事も会員とアピール

 A氏によると、グループへの入会金は「一番安価なシンプルコースで30万円、最上級のプランだと240万円」だという。決して安くはない入会金だが、入会したメンバーのバックグラウンドはさまざまだとアピールされている。副代表を名乗る人物は“韓国遠征”直前に、「スタナン一家ってまじ色んな人いるんよな。社長、医者、刑事、消防士、モデル、学生、ニート、日本の全職種が揃ってるレベル」とXで投稿していた(投稿は現在削除済み)。

 問題となった韓国遠征では、一体どんな活動を行なっていたのか。A氏が語る。

「参加費用を支払えるメンバー38人が任意で集まり、9月21日から25日までソウルと済州を回って帰ったそうです。その間、いくつかのグループに分かれて行動し、ストリートやクラブでナンパを繰り返す人たちもいた。Tinderなどの出会い系アプリを使って女性と会おうとしたメンバーもいました。

 性行為中に録音した女性の音声や事後の写真をXに投稿し、それらが炎上した。メンバーはXだけでなくDiscordというメンバー全員で使用しているチャットツールで、修正をしていない画像などもっとエグい内容も共有していました。平然と盗撮するメンバーもいます。

 SNSでナンパの成果を誇示することで、新メンバーの加入を募り、ビジネスに繋げている。今回問題になっている過激な投稿の多くは、副代表による投稿です。炎上は、彼らの日頃の活動の延長線上のものでした」(A氏、以下同)

メンバーが受ける「性犯罪にならないための講習」

 さらにメンバーは同団体で「弁護士によるセミナー」も受けているという。

「グループでは不同意わいせつ罪や不同意性交等罪に強い弁護士を雇っています。彼らが行うナンパや盗撮が犯罪行為に該当しないように、その術を教えている。

 たとえば『女性自らが服を脱ぐように仕向ける』とか行為時に『(女性を)主体的に動かせる』『事後にツーショットを撮る』、さらに『上記の全過程を録音する』などの知識を教えている。事後に女性が“同意がない”と訴えてきたとしても覆すリスクヘッジの術を心得ているんです」

 前述の通り、グループの代表B氏と副代表を名乗る男らは活動自粛を宣言する動画を公表している。

「彼らはこれまで韓国遠征は5回しており、それ以外にも日本各地はもちろん、タイやイタリアまで出向いています。例年だったら年末前には再びメンバーを募集している時期で、さすがに今回は表向きの募集は見送ると思いますが……」 

 韓国・台湾にまで広がった批判の波は未だ収まらない。メンバーはこの状況を重く捉えるべきだろう。

(了。前編から読む)

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