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《ピーコさんの晩年》「おすぎはもう死にました…」双子の兄の思いが叶わなかった「グループホームに入れてしまった」後悔

NEWSポストセブン / 2024年10月21日 6時58分

 一方のおすぎさんも兄を慕っていて、“ピーコがいてくれてよかった。老後は2人で暮らしたい”と常々口にしていたんです。その言葉を聞いていたのに、同居中はストレスからイライラしっぱなしで、大切な弟を突き放すようなことをしてしまった。“やはり施設に入れるべきではなかったのか”“じゃあ、どうすればよかったのか”という答えの見えない問いにピーコさんは苦しんでいました」

 50年ぶりの同居を始める直前、ピーコは「おすぎの具合が悪くなっちゃって、嫌だけど私が面倒をみてやらないとダメなのよ」と周囲に言うものの、その口ぶりはどこかうれしそうだったという。

 だが、楽しみにしていた同居をすぐに解消しただけでなく、結果的に弟を施設に入れるという決断をする、予想外の事態となった。あまりの急展開に心の平静を保てなくなったのかもしれない。

「次第にピーコさんは、友人らに“おすぎは死んだ”“お骨になって帰ってきた”などと事実ではないことを言いふらすようになりました。弟を施設に入れたという罪悪感を打ち消すため、おすぎさんと死別したと思い込もうとしたのかもしれません。自宅マンションはおすぎさん名義だったので、“死亡届のような書類”を持って管理人に名義変更を願い出たこともあったそうです。

 時間が経過するとともにピーコさんの認知症も進行していき、おすぎさんが施設で暮らしていることを思い出せない日も増えました。弟の居場所があやふやになったことで、面会に行くことがなくなったようです」

 実際、おすぎが施設に入った2か月後の昨年4月、ピーコは本誌・女性セブン記者に、「おすぎ? おすぎはもう死にました」「ずっと認知症で入院していたのですが、2月に亡くなりました」と説明していた。

(第3回に続く。第1回から読む)

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