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《レストラン内で丸出し》相次ぐ「公共の場で脱ぐ」X投稿の問題点 集客目的で炎上バズりの裏にある「規制の限界」

NEWSポストセブン / 2024年10月24日 7時15分

露出が多い投稿をしているのは“Hカップの浪人生で21歳”だそうだ(Xより)

〈どっち食べる〜??〉──10月20日、X(旧Twitter)上でフォロワー3万人以上を抱える女性が、人気しゃぶしゃぶチェーン『木曽路』とみられる店内で、テーブルを前にニットをたくし上げて胸を見せつける写真を投稿して炎上した騒動。

 NEWSポストセブンがすでに報じたとおり、『木曽路』の広報担当者は取材に対して「当社店舗で撮影された写真と確認できた場合には、誠に遺憾であり、法的措置も含め厳正に対応する所存です」と厳しい見解を述べている。他にも、別の女性が『三田製麺所』や『コメダ珈琲』の店内で服をめくって胸の谷間を露出した画像がアップされるなど、同様の事例が相次いでいる。

 SNS上で迷惑行為を公開することが「バカッター」と呼ばれるようになってからすでに10年以上が経つが、近ごろはこうした公共の場で服を脱いだ状態の写真を撮影し、投稿することで炎上するケースが後を絶たない。投稿者はいずれも若い女性で、アカウントを調べると、自身が登場する有料コンテンツなどにたどりつく場合が多い。ITジャーナリストの三上洋氏は、こう分析する。

「ここ数年でいわゆる個人のデータ販売ができるサイトを用いて、自分の裸の写真などを有料で売っている人がけっこう増えてきているんです。

 実際にこうした投稿をしているアカウントを見ましたが、10万、100万単位のインプレッション(ユーザーのタイムラインに投稿が表示された回数)で数回バズったくらいだとX上の収益プログラムだけでは大した収入にはならない。ですから目的としては有料販売サイトへの誘導、もしくは知名度を上げて活動の幅を広げるためにやっている行為だと考えられます。

 同じように風俗店に勤務する方が集客のために顔出しで過激な写真を投稿するケースなども多いです」

バズらせるテクニックと規制の“限界”

 さらに三上氏はこうした行為にも女性ユーザーらの“意図”があるのではと指摘する。

「最近はYouTubeで、散歩や搾乳といった違うテーマを建前にして、性的な要素を含むコンテンツを投稿するユーザーが問題視されています。こうした流れもあって、Xでもコンテンツがバズりやすいという考えをする方が増えているのではないでしょうか。

 またXは他のSNSに比べてバズりやすい傾向もあります。意図的に有名なお店だとか、人目につきやすい場所でそういった写真を撮るということがバズりに繋がるということをわかったうえで行う安易な炎上商法と捉えていいでしょうね」

 また、集客のために過激な投稿をする女性が増加傾向にあるのは、Xならではの事情もあるようだ。

「明らかに性的なものであれば削除やBANの対象となりますが、実際はギリギリのところをついている人が多いため、何事もなくアカウントが残っている可能性が高い。残念ながらXはお店や公共の場でそういった行為をしていること自体に対する規制はありません。

 あくまで投稿された写真や動画が、どこまで性的な度合いがあるかというところにしか判断材料がないんです。どこでそのコンテンツが撮られたかまで運営は突っ込めないのが現状になっています」

 規制の抜け穴を利用したとも言える、新たなビジネス──。だからといって、他人や企業に迷惑をかけていい道理はない。

 

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